今はまだ何も考えない方がいいのに
気が付くと不安になることばかり考える

揺れている虚ろすぐ後ろにいつもいるから
寂しさを覆って暖かくなるフリをする

失った視界構図その景色を思えば
何もない何もしない方がいいとも思う

諦めた自己を指す嫌悪でもないけれども
北風に舞う木の葉少しだけ羨んでいた

今
壊れそうに軋む季節の中
見失う思いを忘れないで
言葉を継ぐ声は透けているよ
まだ
寒いような低い温度の中
幻覚でもいいと固執した
微笑いかけた影に夜明けを見た

今
噛みしめたい滲む記憶の中
恐れてる時間は続くままで
答えを出す音は空に消えた
又
過ぎ去ってく景色に枯れた花
割れそうな痛みは今も増して
含んだ欠片には涙がいた