諦めたあの日　思い返す
吹雪かれ　迷って　助けられて
ずっといつまでもここにいるといいよ
そのやさしさ　あたたかさ
怖いの　今は

この部屋は　迷い込んだ者を通す部屋
何も知らず　いたかったのに

“マレビトは来る　■月●日　富をもたらし…”
“その次も　■月●日には魔を祓う…”　めくる歴史

まだやまぬ吹雪　逃げられない
部屋(ここ)に来る者はすべてまぶしかった
そのもてなしも　笑顔も
供物にみえる

向けられた瞳には　期待　好奇　混ざりあい
やめて　ちがう　わたしはちがう

“マレビトは来る　■月●日　光もたらし…”
“その次も”　その次は？（わたしには　なにもない）
できない息

“まだ”なのか“もう”なのかわからず
ただひとつ　いえるのは
吹雪がこころ凍てつかせたのか　守るためか
なにもかも沈んでいく　もっと深くに

マレビトは来る　■月●日　姿あらわす…
ただ色の違う外来人　それだけの役立たず
それが今回

“マレビトは来る　■月●日　富をもたらし…”
“その次も　■月●日には魔を祓う…”　めくる歴史