「君!そ、そのクワガタは…10年前に滅びたクワガタだ!」
変な…現代生け花みたいな髪型の、余計な一言とかががくぽさんに似ている警官は、驚愕を顔に浮かべる。
「はあ?10年前に滅びた?そんなことよりここはどこだよ現代生k…警官」
あぶねぇ。現代生け花って言いそうになった。
っていうか本当にここはどこだよ。
「君はどこぞのヤンキーか。さっきとは全ッ然、態度が違うじゃないか。」
わぁ。どこぞのヤンキーとか言われた。
態度が違うとか言われても。
そんなん切り替えが早い…?からにきまってんじゃん。
「あと、現代生け花とか言おうとしたでしょ。」
「しっかりバレてやがる。めんどくせぇな、この警官」
…はっ!まずい。本音が口にでてしまった。
これでは本当にヤンキーとか言われ―――
「はっはっは。めんどくさいとは失礼な。でもよくいろんな人にめんどくさいと言われるから別に怒りはしない。」
なかった。
っていうかいろんな人からめんどくさい人って言われるのかよ。
「っていうか10年前に滅びたクワガタってどういうことですか?」
とりあえず話題をそらす。
「本当によく態度がコロコロと変わるね君は。それはともかく、そのままの意味だ。君の肩に乗っているそのクワガタは10年前の2051年に滅びたじゃないか。そんなことも知らないのかね、君は?」
本当にめんどくせぇな、この警官。いろいろと余計なことを言うのが本当にがくぽさんにそっくりだ。
帰ったら、とりあえず17発くらい殴っとこうかな。日ごろの恨みもこめて。
―――っていうか。
「えええぇ!?2051年に滅びたぁぁぁ!?警官!今何年だ!」
私が住んでたのは2011年。
警官は、私のクワガタが10年前の2051年に滅びたと言った。
と、いうことは。
「君は本当に大丈夫か?今は2061年だ。落ち着け。あとなんで若干上から目線なんだ。」
ここは50年後の世界!?
いきなり50年後の世界にきて落ち着けとか言われても、落ち着けるか!
「お巡りさん。信じてもらえないかもしれないですが、私実は――――」
彼に事情を話した。
とりあえず(信じたくはないが)今はこの警官に味方になってもらったほうが、私にとって都合がいい。(あくまでも私にとって。)
すると、彼は。
「ぬわあんだってええええぇぇぇ!?」
「アンタさっきまで冷静だったろうが!いきなり驚かれたこっちもぬわあんだってえええぇぇぇだよ!」
ぬわあんだってえええぇぇぇという爺っぽい台詞を口にした。
「まさか、君の名前は―――緑川グミ?」
「!そうですが、なんでわかったんですか!?」
「昔、私のおじいさんに聞いたことがあるんだ。おじいさんが若いころ、友人が50年後にタイムスリップしたことがあるらしい、と」
…まじで?っていうか、この人はがくぽさんに似ていたんだっけ。
がくぽさんは私の友人だ。
ということは、もしや。
「では、こちらもききますが―――あなたの苗字は神威で、おじいさんの名前は神威がくぽですか?」
「!たしかにそうだが、なんでわかったんだ?」
やっぱりそうだ。この人の祖先は、がくぽさんだ。
「実は私の友人が神威がくぽさんなんですよ。最初にあなたに会ったときから、なんかがくぽさんに似ているなあって」
よし、知人確保。
「そうだったのか。いや、いろいろと偉そうなことを言ってしまい、申し訳ない。」
「いえ、私も悪かったんですし、気にしないでください。」
とりあえず、この未来の神威さんに協力してもらおう。
今は、神威さんのことを信用しよう。
…ま、日常に戻ったら17発くらい殴ってから(日ごろの恨みだ!)いたずらはするけどね☆
私がそんなに簡単にがくぽさんのこと信用するわけないじゃん!
覚悟しとけよ、がくぽさん。
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そのころ、元の世界のがくぽが寒気を感じたかどうかは、さだかではない。
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