S1
ついに醒めたような夢の滴溶けて
沈み込む 泥に霞む
水面(みなも)に雨粒のタンペット

A
木陰に染むベンチ
濡れて色違い 背景が席を埋めていた
覚えにもない瞬間(とき)
どうせ意味も無い 欠片すら指を抜ける

B1
隙間だけの日々に詰め込む物は
残るあなた 古い傘
いつだってそう空は隠して遊ぶ
想い綴る 続き

S2
いつか醒めるまでは夢の雫集め
繰り返す 瓶に揺れる
水面に雨粒のタンペット


B2(C)
とめどない年月
残った傘も掴む端から削れてく
薄れゆく輪郭
歩いてみても記号だけが後を引く


S3
やがて醒めるだろう 夢は褪せて褪せて
降り注ぐ 砂に還る
雲間に雨粒のタンペット

S4
虹の下 ついに醒めたような夢の滴溶けて
沈み込む 泥に霞む
水面に雨粒のタンペット

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

雨粒のタンペット

つーくん様の曲(http://piapro.jp/t/npfe)への応募用です。
前バージョンにひらがな版があります。

最初に楽曲を聴いた時、傘をさして無表情に佇む女の子が浮かびました。結果、亡くした人(親兄弟、親友、恋人etc)との思い出を拾おうとする女の子の話になりました。
タンペット=嵐。サビは夢の世界、他は現実の風景を意識しています。

思い出を回収しようとして雨に邪魔されたり、そんな事をしている間に自分は次の時間へ続いて「あなた」との距離が遠くなってしまう。
S1で「あなた」といた楽しい時間が醒め、最後のサビで「あなた」と別れる決意もしないまま時間が傷を塞いだ所で終わります。晴れたのに雨が降るのは、ようやく女の子が「あなた」を思い出として見る事ができて泣けたから。

せつな系イントロにまんまと捕まりました。
全体を通した透明感になんだか泣けてきます。

6/27
残念ながら選考外でした。

閲覧数:287

投稿日:2013/06/27 23:43:57

文字数:347文字

カテゴリ:歌詞

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