DIVE


響くノイズ　気にもせず
歩き出したバックパッカー
"僕はここで何してる？"
跳ねる鼓動　不意を突くメランコリー

費やす時間の分だけ前に進めてるかなぁ
望んだ居場所なんて絵空事みたいだ

ずっと潜ってく　深い海へ
僕の思考は溶け出して
空っぽの深海魚さ
すっと突き刺さる胸の針の
違和感だけは消えないんだ
底無しの夜の淵へと泳いでゆく


錆びた鱗　双眸を
ギョロつかせるシーラカンス
時代遅れの悲しみが
都会の空　埋め尽くして雨を降らす

ターコイズブルーに染まる僕の心模様と
行方不明の希望　泡の割れる音

いっそ狂ってく　深い海で
止まない雨が頬を打つ
擦り切れてくリアリティー
"きっと何もかも要らないんだ"
誰かの声が繰り返して
閉じた瞳の奥に果てのない青


"残された刻(とき)に喘いだ魚　命それは奇跡…"


潜ってく　深い海へ
刹那の影を追うように
その不条理を受け入れて
いっそ狂ってく　深い海で
手にした物は崩れ去った
凪いだ追憶の静寂(しじま)に落ちる涙


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ひびくのいず　きにもせず
あるきだしたばっくぱっかー
ぼくはここでなにしてる
はねるこどう　ふいをつくめらんこりー

ついやすじかんのぶんだけまえにすすめてるかなぁ
のぞんだいばしょなんてえそらごとみたいだ

ずっともぐってく　ふかいうみへ
ぼくのしこうはとけだして
からっぽのしんかいぎょさ
すっとつきささるむねのはりの
いわかんだけはきえないんだ
そこなしのよるのふちへとおよいでゆく


さびたうろこ　そうぼうを
ぎょろつかせるしーらかんす
じだいおくれのかなしみが
とかいのそら　うめつくしてあめをふらす

たーこいずぶるーにそまるぼくのこころもようと
ゆくえふめいのきぼう　あわのわれるおと

いっそくるってく　ふかいうみで
やまないあめがほほをうつ
すりきれてくりありてぃー
きっとなにもかもいらないんだ
だれかのこえがくりかえして
とじたひとみのおくにはてのないあお


のこされたときにあえいださかな　いのちそれはきせき


もぐってく　ふかいうみへ
せつなのかげをおうように
そのふじょうりをうけいれて
いっそくるってく　ふかいうみで
てにしたものはくずれさった
ないだついおくのしじまにおちるなみだ