少しだけ
いまだけ
君は目をつむってて

幸せになってねって
あの時私は笑えてたかな
「素敵な恋でした」
終わりが来たのは分かっていたのに

ほらまた
君が私に「好きだよ」という
どうせ意味は分かってる
「私も好きだよ」
そうつぶやいた

夢をみた
このまま君と嘘でもかまわないから
どうかこのままで
君のそばにいられるなら朝なんて要らないの

なにげないことばを投げ合いっこ
まっすぐぶつけたいのに逸れてしまうね
ゆるやかなカーブは君に届かないまま

ほらまた
ふとした瞬間溢れてしまう
容量オーバー
蓋は意味をなさない
こぼれた水は塩辛くて
陽の色を変えていく

君がくれたすべてを
私から消してしまえたら

めをとじて
忘れたふりを忘れて
そうやって隠した君を見つけて
何度も願って
また夜があける
ねがわくばもう一度もう一度