銀のナイフでこの胸の
高鳴りを刺し殺して
このままじゃあなたの
恋の罠にハマってしまうわ

掌の上でころころ
転がされて惨め
わかっているのに
あなたから目が離せない

視線を交わせば心
踊らされて惨め
気持ちとは裏腹に
あなたは目を引いて離さしてくれない

銀のナイフでこの胸の
高鳴りを刺し殺して
息を止めて視界をなくして
海の藻屑と化して
このままじゃあなたの
甘い罠にハマってしまうわ

あなたの言葉遊びに
舞い上がって　惨め
わかっていたのに
突き落とされた　心が痛む

想えば想う程に
玩ばれて　惨め
もう好きにはさせないわ
次からは私のターンよ　見てなさい

黒の衣装であなたから
闇の中に身を隠して
声を潜め　人ごみに紛れ
夜の喧騒を纏って
ここからはあたしの
怖い罠に　はめてあげるわ
覚悟してよね

言いくるめられたふりをして
追い詰めているのはあたしよ
独りよがりで　多情なあなた
思い知らせてあげるわ

純白の刃で焼かれて
消えない傷を残して
息を止めて耳を塞いで
瞳に刻みこんで
そうしてあなたを
甘い罠に落としてあげる

深紅の薔薇であなたの
首筋に跡を残して
突き放して　跪かせて
極上の蜜をあげる
そうしたらほら　もう
目が離せなくなったでしょう?

思い知りなさい