消えそうな声で 君の名を呼んでる
30cmほどのこんな距離を遠く感じてる
背を向け佇む その表情の変化は
足元に落ちた雫が教えてくれた
ありがちな言葉を平気で口にする
まるで機械みたいな僕、必死すぎるな
すぐに「何でもない、何でもない」って君は言う
僕は「本当に?本当に?」って君に問う
触れればすぐに壊れてしまいそうな
空気の中で僕は言葉を探していた
また何でもない、何でもないことが怖くて
僕は本当に、本当に意気地がなくて
きっと今僕が取るべきなのは
君の小さな小さな掌なんだろう
消えそうな声で 君の名を呼んでる
30cmよりもよっと遠くへ呼びかけている
1分毎の静寂が焦りを生み出して
3分毎のため息が胸を締め付ける
5分毎に震える手を眺めるしかなくて
10分毎の君の涙 どうにかしたいと思っているんだ
君は「何でもない、何でもない」って僕に言う
僕は「本当に?本当に?」って君に問う
触れればすぐに壊れてしまいそうな
空気を変えるそんな言葉を探している
そして何でも無い、何でも無い言葉をやめて
僕は本当に、本当に向き合えるかな?
凍えてる君の手のひら包み込んで
「大丈夫だよ」と強がって微笑んでみてる
赤銅色の空が君と対峙して
とても綺麗だと、不覚にもそう思ってしまった
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