断片的な記憶を辿って
答え合わせができた試しがないな
眉をひそめた君がわざとらしく
「これからどうしよう」なんて
僕に笑う
消えた照明 止まる時計
散らかった部屋
呼び声も聞こえなくなったから
雫に塗れた冷たい窓を
眺めてる君に見惚れよう
回る換気扇に吸い込まれる
煙には混ざり合わない
言葉達が消えてく
確かめるといつかは終わるから
保っていよう傷がつかない距離を
最低だったな、ふらつく足取り
酔ってたからさ仕方ない訳ないね
朝には消える関係は割り切った
はずなのに立ち止まる駅の前
恋なんて呆気ないね
覚えてないや
落ちていく堕ちていく
海の底へと
最後だって言ってたって
止まれないから
明日のことは忘れよう
回る換気扇に吸い込まれる
煙には逸れ果てた昨日の僕ら二人
甘く苦い痛みが夜を待つ
痺れだけ舌に残ったままで
「ねぇ私たちってどんな関係なのかな?」
回る換気扇の音がうるさいから
この言葉だけは聞こえない振りをした
笑い話にはもうできないね
だから今
傷がつくことなんて
わかっていたのに
育て過ぎた愛を捨てた
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