タグ「オリジナル」のついた投稿作品一覧（52）

感覚が疼きだす 夜の市
何もかもが寝静まる 暗闇の中で
千鳥足のような 怪しさは
周りの空気からは ズレる調子で
鹿威しみたいに しなる頭は
何かに取り憑かれた リズムを成していく
感情が闇に紛れる 真夜中
腐った平衡感覚 呼び覚ましていく
不埒な想いを 忍ばせて
無意味な踊りを繰り返す 闇雲に...

気を抜くと昔
記憶を奪われた
神様はひとつ
僕らはバラバラで
なくした
気持ちを追いかけて
今日を迎えに行く
止まっていた時が
息を吹き返すの
力が支配したとき...

モダンな君に似合うのは叫ぶことではなく
革新的な情熱とその使い方
記憶の扉を 今 開けながら
価値を生み出す君は始まりの人
やり直すことのできない世界に生まれついて
時の風に煽られてもクールな眼差しを
自分の流れを強く持って
世界の流れを引きつけるんだ
傾いた時計を気にしながら
立ち向かうべきは自分...

無くしたものを数えて
影の踏み絵を独り遊んでいる
洒落にも冗談にもならない空気は
ひどく悪戯で
憐れみだけ残しても
根こそぎは刈り取れない
瞬刻に走る凶器の残響
全てを無にする高笑いと共に
驚くほど静かな
闇への入り口は今...

公転周期の波　かき分けて進めば
背負い込んだ時の重みを識る
他愛のない挨拶　何気ない会話
どれもが同じではなかったはず
過去の日々に点った　灯りを頼りに
此処まで来たけど　まだ足りず
太陽から吹く風に乗って　新次元へと
時は進み　光を失っても　どこか　羽ばたきのような
捩れた空間でも　いつか　風を起...

怯えた心を隠すように笑って
慰めを期待しても何も変わらない
抱きしめた想いの数だけ吠えて
擦りつけていた自分の弱さを
綺麗に誤魔化したキモチを研いでも
綺麗な明日はやってこない
何かに気圧(けお)されて
潰れそうになっても
突き抜けてよ
傷を恐れても始まりは来ないんだ...

重力の彼方
軌道は曖昧になる
未完成の僕は
はき違えた
確かめるように
愛を語るけど
わかるはずもないな
簡単には
時空の波の向こう
惑星と衛星の狭間に...

流れゆく時は色づき始め
枯れゆく運命(さだめ)と移ろう気配を辿る
気まぐれな風にさらわれた夢
途切れてしまったあの日々は…
胸にしまった言葉たち
いくつ覚えているのだろう？　空は霞んだ…
流れ落ちていく桜はいつも
たおやかな時に恋をした
モノクロ写真　縁側の光
ウグイスの声　旅立ちの気配...

心の宇宙に繋がる糸電話は
歪な周波で上手く聞き取れない
孤独な自分をどこかで演じていた
果てのない夜に浮かぶ僕の声
眠れないなら　謎を解こう　カナシミの
答えがでなくても一緒にいるから
ガラス越しに見る曇った世界の中
隙間風が吹く　心の中に
灯りは遠い過去に
未来は闇の中...

夏風が香る午後の日差しに
僕たちは太陽を追いかけてた
それぞれの眩しさを手にして
空っぽになるまで走っていた
何かが空気に触れていき
変わっていくなんて思わずに…
大切だった日々に滲んだ声は
緑青色に染まる夏のヒビ
好きも嫌いも呑み込んでしまえば
あの日の嘘に袖を濡らしていた...

夕闇が星屑と願い事を集めていく
墓場のような星の群れはキボウを纏う…
どこにいるの？　今…願う…
ここにいるよ…今…
「星を敷き詰めた川のそばで逢いましょう…」
そんなことを約束してたっけ、あの頃…
何億光年の寂しさを照らす星…闇のしじまは遠く…
二つの光が波打つように出逢う…
「聞こえている？」宙...

待ちきれないよ！　ドキドキ！
アンバランス！　あなたと一緒に！
音の波間を　自由にスクロール！
リズムを感じて！
アルプスの小槍の上でブレイクダンスをキメるよ！
合図はみんながシラケる前に　僕が送るから！
トラブルも気まぐれも　味方につけたら！
素敵で無敵な日々が始まるかな？
待ちきれないや！　いつ...

微かな翼　託された
物語　サヨナラは誓い
切ない希望　また明日
試されている　月夜の下で
街は凍りつき　冬の景色は止まったまま
降り注ぐ粒子は　誰のモノでもない、けれども
闇、深く…　朝日を待ちつつ
空、低く…　まるで、手招きしているよう…
去り際に残した言葉
ゆっくりと染まりゆく世界...

切り裂くような雨は
絡みつく影を呼び覚ます…
台詞がわからないんだ…
すぐに脚本をくれよ…この手に…
闇雲に手を伸ばせば
誰かの棘がささっていく…
空に放つ溜息を飛び越えて　闇ヲ狂ワセロ
迷う暇なぞ最初からないんだ
紫炎の灯をかざすように　抵抗の狼煙を…
焼き付けてる希望を胸に　自分ヲ支配セヨ…...

鳴りやまない情熱が 道をつくりはじめてる
「どれほど歩いてきたの？」 そんな声もかき消して
右も左もわからない顔で よくできた夢を音に込める
何か起きそうな予感は いつだって未来を指し示す
やり直しはできないよ あの日のイタミもつれて…
生まれ変わりなんてない カナシミも感じながら…
進め！僕たちの...