作品一覧
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ビュッフェ会場。
メ「すごいわね。内装がとても綺麗で、色々なスイーツはどれも綺麗でかわいいわね。」
カ「好きなものどれでもどれだけ食べてもいいなんて最高だね。」
マ「ほら、二人とも席こっちだって。」
メ「カイト行くわよ。」
カ「待って〜。」
メ「このイスも座り心地がいいわね。」
マ「ふわふわだね。」...記憶の赤のページ(20th前日)後編
漆黒の王子
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ブブッ、ブブッ、ブブッ……。(バイブの音)
メ
?マスターのスマホが鳴ってる。
わざわざ起こすのもあれだし、ちょっと借りるわよ。
メ「えーっと」
メ
あら、ルカからじゃない。
ル『そっちは大丈夫そう?』
『ちゃんと電車乗れた?』
『わかんないことあったらすぐ聞いて』...記憶の赤のページ(20th前日)中編
漆黒の王子
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ピピピピッ、ピピピピッ、ピピッ……。
音のなる物を手探りで探し、音を止める。
そして、目を開ける。
メ「起きないと。」
そう言いながら、もう一度眠ろうと閉じようとするまぶた。
メ「ダメダメ。このままじゃ、寝ちゃうわ。」
慌てて起き上がり、背伸びをする。
メ「みんなのために朝ごはん作らなくちゃ。今日は...記憶の赤のページ(20th前日)前編
漆黒の王子
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僕ーー鏡音レンは、小さい頃を思い出してニヤけていた。
MEIKO姉との思い出が白昼夢のようによみがえる。
「MEIKOねぇ、これなに?」
「プリン。……一口食べる?」
「うん!」
口の中を、とろける甘いモノが広がっていく。
あの時の至福は最高だった。
僕はあの時の感動を忘れらるなかった。
「...僕のロマン
ゆきねぎ
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「MEIKOさん。あのねぇ。肝臓の数値が悪くなってるの。わかってますか?」
医者の呆れた声が脳に響きわたった。
「重々承知しています、はい」
ライブ直前になって、健康診断の時に医者に言われたことを思い出していた。
本当ならこのまま禁酒したい。しかしそれは出来そうにもない。
何故なら、お酒の美...禁酒? なにそれ美味しいの?
ゆきねぎ
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私は青いマフラーを首に巻いて悶々としていた。
目の前にはレン君が居て、机には大量のアイスが置いてある。
「兄さんどうしよう」
本当ならアイスを食べたい。しかし、それは出来ない。
なぜなら『よっこらせっくす』のオファーが来たからだ。
これ以上アイスを食べたら太ってしまう。こんな私のぶくぶくな太った体と...アイスは太る
ゆきねぎ
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Extra.
王宮の広間で、典雅な紅の衣をまとった女性が、二人の幼子をあやしている。
四、五才ほどの男の子と女の子だ。二人とも、上質な布地の織物を着ていた。二人は、この国の王子と姫なのだ。
「――これで、お話はしまいじゃ。めでたしめでたし、というわけじゃな」
長い話を語り終え、女性がそう言う。...焔姫 おまけ
周雷文吾
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第八章 05 後編
「もう少し、弱音を吐いてもよいか……?」
「ええ。私でよければ……いくらでも」
焔姫を安心させようと、男はほほ笑んで見せる。焔姫は、不安そうにぎゅっと手を握り返してきた。
「これまで、やらなければならぬと思って戦をし、戦いを繰り返してきた。じゃが……余は戦などしたくはなかった。...焔姫 38 後編
周雷文吾
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第四章 05 後編
「しかし……それほど劣勢だったのであれば、犠牲も多かったのではありませんか?」
男はそこで、ようやくそれを聞く事が出来た。
焔姫が一番触れられたくないと思っている話題。だがそれこそが、焔姫の考えを一変させる事が出来る。
「そりゃあそうだ。だけど、姫様がいなかったらそんなもんじ...焔姫 22 後編
周雷文吾
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アラビアの夜
骨董屋の女主であるルカは口元に人差し指を立てて静かに語った。
「……ここだけの話よ。このコーヒーカップにはイワクがあって―――」
客は彼女一人、寒風が窓を揺らす中でルカは物騒な話を始めた。
メイコにしてみればこれから話す内容次第で目の前にある年代物のコーヒーカップを買うかどうかを吟...メイコちゃんカフェ 『アラビアの夜』
kanpyo
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ミ「ふわぁぁ(あくび)。グミちゃ〜ん、おはよぉ……。あれ?グミちゃん?おーいグミちゃん?どこ行ったん……ん?置き手紙?と家の鍵?」
ミクちゃんへ
用事があるから先にミクちゃんの家に行ってます。朝ごはんもこっちで用意してるから、起きたらこっちにきてね。
GUMIより
ミ「用事?ってなんだろ。起こしてく...記憶の歌姫のページ(16歳×16th当日)
漆黒の王子
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本編:
ここは、人類が居なくなった世界。
ありとあらゆる憎しみが消え去った世界。
主(あるじ)に取り残された私たちは、
それぞれが自分に合った幸せを見つけ、
この寿命が尽きるまで平穏に暮らしていた。
寿命が尽きるという表現は少し違う気もするが、まぁ、いいだろう。
私たちは、器が朽ちてもデータさえあれ...死ヲ忘ル事ナカレ
Kurosawa Satsuki
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辛い時、悲しい時、私は決まった夢を見る。
もう二度と見れないその夢は、
私の偏屈な思考さえも癒してくれた。
深夜にふと目が覚めた。
鈴虫が呑気に歌を歌っていた。
先日、男たちに隣国の噂を聞いた。
ある日を境に、人の数は急激に減ったそうだ。
男たちは口々に隣国を罵った。
もう取り返しがつかないし、この...不死身のワルツと月夜の魔女(最終章)
Kurosawa Satsuki
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むかしむかし、そのまた昔、
自然に愛されている村があった。
豊かな自然に囲まれ、村人同士も仲が良く、
五体満足でなかろうが、
人より欠点や苦手なものが多かろうが、
身寄りのない放浪者であろうが、
分け隔てなく接する優しい住人が沢山いて、
それは、この村を作った者たちの中に、
理不尽な理由で故郷を追わ...災禍の悪夢(不死身のワルツと月夜の魔女)
Kurosawa Satsuki
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埋められない想いがあった。
叶わない願いがあった。
それらを全て灰にした。
それでも私は私だった。
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我が家に大きな熊がやって来た。
その傍らにはママがいた。
大きな熊は私を睨んだ。
ママがキッチンから持ってきたお皿を受け取った彼は、いつものように涼しい顔で煙草を吹か...応答セヨ、少女の涙(試作)
Kurosawa Satsuki
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*ますたー
「おぉ~、すごい量の雪だなぁ。」
朝目が覚め、カーテンを思いっきり開けると、辺り一面雪で覆われていた。
「ますたー、どうしたの…おぉ~!!」
KAITOも目が覚め、雪景色に見惚れたように見てる。
「ますたー、こういうときは雪で遊ぶのが一番!早くあそぼ!」
「おぉ、いいな。よし、みんな起こ...ますたーと過ごすボカロワールド 特別編
卑怯戦隊の子分
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*ますたー
ボーカロンでの日常はとても楽しい。KAITOの家事の出来度に驚いたり、ミクの仕事について行ったり、ルカに手料理を振る舞ってもらったりと、充実していた。…だが、少し困った事も起こる。MEIKOの酔っぱらった時のノリがたまーについていけなかったり、リンとレンが口喧嘩。寝てるときにKAITOが...ますたーと過ごすボカロワールド
卑怯戦隊の子分
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*ますたー
「~♪」
ついにこの日が来た!ボカロPとなる時が!俺はアルバイトで貯めてたお金を奮発して買ったVOCALOIDたちを持って家に帰るところだ。
「ま~ずは誰に歌ってもらおうかな~♪」
ウキウキしながら帰っている。…までは良かった。
「だ~れ…!?」
俺はこの時下も前も見ず青い空を見ていたの...ますたーと過ごすボカロワールド
卑怯戦隊の子分
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十八枚目:
昨日の朝、三歳の妹が死んだ。
原因は、母の育児放棄によるものだった。
食事もろくに与えず、家に居る時間も次第に減った。
毎日私が、母の代わりにオムツを変えたり、
ミルクを与えたり、身の回りの世話をしていたものの、五~六歳の私が一人でするのには限界があった。
父に裏切られ、シングルマザーと...名無しの手紙(十八枚目)
Kurosawa Satsuki
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七枚目:
ネガティブを捨てろ。
言い訳するな。
目の前の事から逃げるな。
環境のせいにするな。
全ての不幸はお前のせい。
周りの不幸もお前のせい。
大人の癖に甘えるな。
何があっても不平不満を言うな。
生きてるだけで有難く思え。...名無しの手紙(七枚目)
Kurosawa Satsuki
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六枚目:
先日、愛する者を失った。
結婚して、二年目の事だった。
また昔と同じ日々が始まった。
いつも通りに寝起きし、
いつも通りに朝食を食べずに家を出る。
いつも通りに仕事をこなす。
いつも通りに帰宅したら、
帰りに買ってきたコンビニ弁当を食べ、
缶ビールを一本飲み干す。...名無しの手紙(六枚目)
Kurosawa Satsuki
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三枚目:
夫に愛想が尽きた。
子供もいるが、
これ以上一緒にいても意味が無いと思った。
バカバカしいとさえ思い始めた。
そもそも、あんな根暗を好きになってしまった事
自体が本当に馬鹿だった。
子供が生まれて六年が経った頃、
離婚届をテーブルに置いて家を出た。
やっぱり男は金に限る。...名無しの手紙(三枚目)
Kurosawa Satsuki
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皆がリビングに集まり、それぞれの席へ座る。
すると、ミクが重たい口を開いた。
ミ「みんな、マスターが死んじゃう!!」
リ/レ「え!?」
ル「そんなに大げさなことだったかしら?」
メ「どこから死ぬことになってるのかは知らないけれど、さすがに死にはしないわよ。」
ミ「で、でもマスターすっごく苦しそうだっ...記憶の4ページ
漆黒の王子
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11月はMEIKOの誕生日だ。ちゃんと覚えているものの、どうしようか。気の効いたプレゼントが思い浮かばないが、長年一緒にいてくれるMEIKOは自分で意識しているのだろうか。
「MEIKOさん、今年の誕生日プレゼントは何がいい?光り物なんてどう」
曲にした方がいいのは分かりきってるんだけど、今年はア...一杯どうです
える
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M
賑やかなのが嫌いなわけじゃない。
楽しいことが嫌いなわけじゃない。
誰かに頼られるのが嫌なわけじゃない。
全て嫌というよりも、好きだ。
けど、やっぱりたまに悲しくなる。
私がこの家に来た時はまだ誰もいなくて、マスターが口を開けばいつも私の名前を呼んでくれた。
それが嬉しかった。
なのに、日々が過...記憶の3ページ
漆黒の王子
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ミクの場合
マスター?マースーター!
どうして返事してくれないの?
今日もいっぱい歌を歌わせてくれるんだよね?
マスター。
僕の声聞こえてる?
マスター、ほら早くしないと置いていっちゃうよ!
今日もいっぱい聴いてね!
ルカの場合
あら、マスター?お昼寝なんていいわね。...マスターが死んだ……?(現実逃避(?)Ver.)
漆黒の王子
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一限の古典。
予想通り当てられた詩だったが彩羽に課題を写させてもらったおかげで事なきを得た。
まあもちろん、授業後に「彩羽ありがとう!大好き!!」と抱きつかれたのは言うまでも無い。
彩羽「(詩は私限定の抱きつき魔か…?)」
心做しか少しゲッソリしている彩羽。
ちらりと時間割を見ると次は体育だった。
...【小説版】嘘塗れクラウン
衣泉
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リ「あのホテルすっごくよかったね。」
レ「あんなホテル泊まれることなんてほとんどないもんな。」
リ「でも、やっぱり家が一番私は好きだな。」
レ「俺も!」
リ「きっと、みんなリンがいなくて寂しがってるよね。」
レ「1日くらいリンがいなくても、寂しがってたりなんてしないよ。」
リ「そんなのわかんないじゃ...記憶の鏡のページ(RLバースデー当日)
漆黒の王子
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カ「みんな、今日集まってもらったのは他でも無い。明日のための準備をしてもらう。みんな、用意はいいか?」
メ「カイト、いつまで一人だけ座ってるのよ。もうみんな用意はじめてるわよ。」
カ「だって、昨日からこれ言おうって考えてたのに誰も集まってくれないんだもん。もう、一人でやっちゃおうと思って。」
ミ「メ...記憶の鏡のページ(RLバースデー準備)
漆黒の王子
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「ミクー、久しぶり!」
「ルカ! MEIKOも!」
「ふふ、今回はどっちも余裕で間に合ったわね」
壁にサムネイルプレートがカラフルに並ぶ。新しいデータを掲げようとしたミクの所に、ルカとMEIKOもまた、同じ形で色違いのものを手に持って歩いてきた。二人に挨拶をしながら、ミクは青緑のプレートを壁に掛け...想いが集う場所
にゃん