零-れい-の投稿作品一覧
-
突然飛び込んできた報せに瞠目した
心臓が激しく鼓動して動けなくなる
たった2つの文字が僕の時を歪ませ
結末は残酷なのに君は笑っていた
タイムラインに流れる言葉と君の写真
数分後には別の話題で笑い怒り
画面の中の人達は「何故」と交わし合い
どのチャンネルもそればかり 電源を落とした
分かるわけないでし...42WDL
-
何度春が来たって捕われてしまう
忘れないで 生きて 生きていけと...
通り抜けた風はどこへ向かっていったんだろ
誤魔化せたこの涙を連れて
君を置いて随分と遠くまで来てしまった
褪せはしない あの日とあの記憶
瓦礫の街から天へ瞬く数多の星
叫び続けた掠れ声 崩れ行く身体
あと一歩 あと一秒 声が ...青を纏う
-
十月十日の眠りの中 落さぬ様に抱き締めた
一人一つずつ与えられたこの煌めきを
他種より優れた脳みそは全てを美しく見せ
醜い顔したあの子は母さんに目隠しされた
嵌まらないパーツ 解けないパズル 辿り着けないゴール
ニタつく口で指差し笑う目の白い人
重たい拳 伸びる脚 嗤う銃口 トリガー引かれ
的になっ...バグバランス
-
またね
そんな約束をし合ういつもの日常
果たす為に歩き出す 当たり前の未来へ
想像するのは容易かった あの笑顔が浮かんだ
奪われかけていること知らずに見慣れた夕陽は沈んだ
色を失った世界で僕らは彷徨う
繋がりが途切れてしまい 温もりも感じられない
数字に振り回されて一喜一憂を繰り返す
目と耳で世界の...叫びの果ての黎明
-
プリマローズイエローの
空が朝を連れて来る前
捲り続けた本を
誰にも告げず読み終えた
緑青色の季節にカスミ草が咲いて
幾多の非情な行いに耐えて来た
早過ぎる別れに星へと涙を流して
微笑む先で貴方達がいつも寄り添ってくれた
刻の螺子を回すのも忘れて
真白(まさら)なページに生きた証を刻んだ...刻白
-
画面の中のROCKER サイリウムを振り回す私
キラキラ キラキラ 星に夢中
煌々たる ☆マーク 未来地図の導(しるべ)とした
目印を定め軌道上 地上の石ころは強く放った
画面の外の現実 スカした手を見つめる私
おやおや? あれあれ? 星が掴めないよ
漠々と 無意識に 妄想を頬張っていただけだった...フォーマルハウト