タグ「葉山つばめ」のついた投稿作品一覧(110)
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エフィカシー
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止まる右手
産むまやかし
脆い絵画
愛しむだけの虚しさ
彩を
切り開いた傷口から取り出される信心の欺瞞に
支配された視界さえもここにいれば美しい
一匙の幻覚で闇に落とすほどのエフィカシー
黎明は再誕か 汚れなき場所に還るらしい
凄惨な真実に深く根を張り咲いた花の何が惹きつけたのだろうか...エフィカシー
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形なき愛情を煌々と騙る不夜城
貶めた卑しめた甘い蜜に見合う価値を知った
手を取り視界を縛り付けて
惑わせる魔性のルージュ
毒されてよ少しずつ
言葉なんていらない
封じ込めて息を止めて
味わいましょう
恥じらいも甘美でしょう
形なき愛情を滔々と語る不夜城...rouge
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rouge
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未遂病
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朝が来ない夜になるほど
肌に根を張る朱色の結末
息をするほど過去が錆びて
触れるまでもなく崩れていく
夜の香りに毒されては
重い瞼で呪いを描き込む
不治と見紛う流行り病
意識はすでに灰と化した
息が詰まるほど心地よい痛みと嘘を
腐敗に寄り添い愚かにただ笑い合いましょう...未遂病
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惨憺たる夜だ
悪夢の淵を歩いている
毒されて脳細胞が溶けてゆく
慈悲はない
信仰心の欠片もない
罪深き大層な冒涜だろう
真実とは見出すもの
瞳の花が咲く
姿を求めて血に酔え肉を喰らえ
狂気的な探求を...インサイト
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インサイト
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例えばこの果実は何色と問うとして
私は何を正解とするべきか
それはいわゆる神の創造の美しさを以て
現実的で無意味なカラリメトリ
悲しみに彩られた心は何色ですか?
感じ取れぬ色なら触れてみてもいいですか?
私の知らない世界がそこにあるというなら
知る手段を
例えば白黒の部屋を抜け出したとして
私は何か...クオリア
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クオリア
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感傷ヒステリシス
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あなたは言うの
いつも心を刺す声で
知らない振りも
続けるはもういいでしょう
感情が枯れるまで
泣き明かそうか
体が浮かぶまで涙溜めて
心深く深く傷つけ
満足ならもういいの
忘れられないように...感傷ヒステリシス
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加速していく思考回路が暴走する
ショートしてしまう
隣り合う距離をゼロに近づけ
熱を感じ熱を与え合う
震える瞳に惹かれて
その奥を覗き込んだら
堕ちていく眩暈は愛おしい?
甘い吐息でくちづけを誘い
好奇に狂えば
もう羞恥など忘れてしまえ...trap
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時雨が冷たく濡らす
冬の香り風が通る
心の奥深くまで白く染めて
指がかじかむから
この手を握りしめてよ
別れ際はなお強く
サヨナラの後
痛みが残るほど
静かに日が暮れて
知らぬ間に歩を進め...時雨テンダー
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融解した琥珀色
瞳に揺れ歪み沁み込んだ
頭の中巡る時に
抗うほど迷い続けるだけ
耐えられると虚空をただ睨んだ
壊れたのは私か?
自嘲の血が散らばる
夕焼け空よりも赤く広がり
赤く光る
逃げ場はなく追い詰めた...人工灯
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春風に舞う花びらを見るたび思い出すでしょう
愛しき君の名前は「さくら」と言いました
春の陽気にまぎれて名残惜しむように
たまに吹く風だけが冬をにおわせる
夕暮れの帰り道で急ぎ足の君は
転びそうな危うさもかわいく見えた
来月には桜が咲きこの道も華やかになる
もしも君が花ならいつか散ってしまいそうだから...さくら
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ペンをくるりと回し
窓の外を眺める
ラジオを聞き流して
夢を探す旅に出かけよう
淡い回想、甘い邂逅
愛すべき誰かの幻想を
君に託した、ただ押し付けた
だけど君は受け入れた
抱きしめてくれるなら
キスくらいしてよ、そっと...lyric
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夜空は陽を沈めて
辺りを闇が囲う
月明かりを頼りに
さあわたしを導いて
甘い蜜に誘われ
群がる虫のように
月を蝕む雲が
進むべき道を隠す
まだ夢の続き
記憶の背中を追い...月下
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自分の心の答えに
気づくことができたら
空高く想いを解き放て
「サヨナラ。」と君
背を向け歩き出す
伝えたいこと押し殺してた
痛いな心が今でも
後悔棘のように
幾許の雑念を
掻き分けて...最後に君と会った日のこと
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欲の深さなど
僕自身も測れないから
耳障りのいい言葉が「甘すぎるね」
甘やかしすぎて
肥えた欲に理性の枷を
引きずる姿が醜い
見て見ぬ振り
僕が話したありふれた嘘に
誰かが躓いたとしても
「運がないな」と他人事のように...戯言
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はらはらとその肩に触れる髪が電光石火
僕の胸貫いて揺れる揺れる揺れる
地下鉄のホームにて
向かい側に立つ君
行き先は真逆
到着のアナウンス
吹き抜ける風の中で人混みが動き出した
喧騒に合わせて黒髪が踊る
電車に乗り込み窓の外
君に目を奪われ鼓動が高鳴る...黒髪レジェンド
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千の瞳死角でささめいて
背後からは崩れる音がする
継ぎ接ぎの隙間から見た光と影
重ね合わせ気が狂う
見透かされた笑顔の裏側
隠し切れずに爪を研いだ
黒い煙吐き出す鉄の箱
急ぐほどに命が削られる
継ぎ接ぎの隙間から漏れ出す血と汗
瞬く間に染め上げる...きぐるみ
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恋煩い麻酔のようになり
切れた時の痛みが怖い
恋失い温もりが欲しくなり
この際なら誰でもいいのか
白い肌に惑って
互いに助けを求めるまま
舐め合う傷の味
騒ぐほど薄らいで
消えていきそうな理性の中
君がまた美しくなるよ...椿
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憧れを抱き飛び込んだ
華やかさだけを望んでた
周りの目を気にするようになり
他人が怖く泣きそうになる
夢を見て夢を描く
故にただ切なくなる
現実の壁が高すぎた
見上げるだけ
期待されるだけ荷は重く
自らのことを哀れんだ...スポットライト
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凍てる冬の空気にまるで突き刺されたかのようだ
痛む心摩って他人は被害者振っている
それでもあなたは照らし続けてくれた
嘘なら嘘のままわからないよう
正しく誤魔化していて
抱く幻想をあなたに纏わせ
ただ愛した
友は口を揃えて何故と問い合っているけど
裏では光を妬んでいたのだろう
嘘なら嘘のままわからな...星が落ちた日
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振り返れば忘れていた
足跡が続くように
人の記憶なんてものは
曖昧なのでしょう
科学よりも知るべきことが
たくさんあると思い
ノートを手に行く当てなく歩き出した
曇り一つないレンズ越し
透き通る瞳を見つけて
誰もが指す針路で回る...終末学
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アツアツ 8月 夏の日差しが
ジリジリ もうやめてよ おひさま
(ぎゃっぎゃぎゃ ぎゃっぎゃ ぎゃーぎゃぎゃぎゃ
ぎゃっぎゃぎゃ ぎゃっぎゃっぎゃー)
クルクル フル稼働の扇風機
ガタガタ まだ壊れないでよ
(ぎゃっぎゃぎゃ ぎゃっぎゃ ぎゃーぎゃぎゃぎゃ
ぎゃっぎゃぎゃ ぎゃっぎゃっぎゃー)
君か...てのひらりずむ
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夏空が
まぶしく照りつけて
光る汗が落ちる
君と自転車で
並んで走る
真夏の海沿いの道を
潮風を背に受けて走れば
どこまでも行けそう
君はそう言って
スピード上げた...片想いの、Summer
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惑う心に声が裏表
知る術がなく今日もお終いね
視界を覆う疑念の渦から
すでに見慣れた雨模様
夕闇に恋しく
宵闇に寂しく
意味はない 意味がない
繋ぎ止めた言葉
心を刺す
二人より一人がいいね...言ノ刃
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夕べ見た天気予報 また雨が降るとか
まるでいつも同じのを見てるみたい
桜が散ったらもう春に用はない様
憂鬱な空が夏を迎えにいく
土の蒸す香り
ぽつりぽつりと髪が濡れて
光る雨粒髪飾り
広げた傘を差し出して
隣で含羞んでいた
夕べ見た天気予報 雨は降らないとか...雨降る季節のとある思い出