苦しみに満ちた世界
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砂をかき集めてあなたが良いと言った
私はさらわれる風に海を見たのよ
水面に移るあなたの頬は乾いて枯れて
灰をまくほど空が眩しい
どうしてもどうしても
手を伸ばして手折ってしまった
あなたの音は空気しか見えない
糸を解いて
色を教えて
歌を伝えて...アイ
-
月の眩しい夜
キラキラ輝く少女
私は群れから助け出し
大切にそっと閉まった
月の無い寂しい夜
ドアのなる音
私はニヤリと笑って
ボロボロの少年を誘惑した
私は魔女を倒したい
彼も魔女を倒したい...彼は魔女を倒した英雄
-
平気だよ
それが君の口癖
眉毛を下げて口端を上げる
どうして
そんな顔して言うんだろう
初めましての春
冬はお土産を残して
僕たちは長袖に包まれる
別れを乗り越えて
今日の出会いに...ひととせ
-
笑え笑えとち狂ったサーカス団
道化師しかいない
世にも珍しいショーの始まりさ
拍手喝采
みんなが待っている
ドキドキ高鳴る鼓動
幕の裏、舞台の袖
私は私じゃないみたい
病める時も健やかなる時も
いつもピエロが心にいたの...ピエロとクラウン
-
無理です
駄目です
いやだ
無理です
駄目です
駄目です駄目です駄目です
ですですデスデスデデデデ
無駄です
駄目です
無理です...デスね!
-
ねえねえ聞いてよ大切なこと
死にたいって言っちゃったんだ
そしたら何て言われたと思う?
「嘘つきは地獄行きだよ」
やだやだやだやだ
嘘なんて言ってないのに
勝手に地獄へ落とされたんだよ
酷いと思うよね酷い酷い酷い
底なし沼でずっと苦しんで
苦しんでもがいて浮いて浮いて...ねえ、やだ
-
海、うみ、ウミ、海
潮の匂いと反射する光
目を焦がす情景は
髪を捲揚げる風と共に
ねえ、サラ、サラ、サラ
一人でそこに入って待ちぼうけ
深く沈んで青色に
巻き戻しの言葉吐いて
美しい水面は誰もが愛してる
私知ってたよ、だから...そこにいる
-
✕、○、△
溶けて混ぜてぐるぐる回って
合わせて「□」
人とは違う
だから駄目だったこと
俺はいつの間にか✕になってた
あれもこれもそれも全て
分かってしまうから
ほらね、○だと分かっていた
殆ど出来損ないの...∴□
-
真っ赤な金魚を飲み込んだ
だってだって
私だけのものにしたくて
カラコロなる下駄
懐かしいサイダー
まだ夜空に花は咲かない
時折盗み見る君の横顔
屋台の明かりに照らされて
いつもとは違う気がした
ふわふわな砂糖...夜の花に君はなく
-
片割れを亡くした私は
今日も瓦礫の間で
温もりを待ちわびている
何も知らないふりをして
ただ君の帰りを待っている
沢山の兄弟がいた
けれどみんな違った
初めて君と出会ったのは
金属の擦れる煩い所だった
同じような形の兄弟と...a pair of
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その点お前はいいよな
最後までチ○コたっぷりじゃん
そうはいいますが
よく言われますが
勿論そこがそれ故のええっと
まぁとにかく存在価値ですが
それしかないとは言わないで
ショッカン、ショッカン
それはふれないお約束
奥までチ○コをお届けしますよ...やっぱこれだね
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ひとりぼっちの歌を聞いた時
私は何故だか 初めて
ほっとしたのです
そうして ひとしずく 零して
こう呟きました
「神様」
誰も彼もが救われる世界で
私もいつか、と
希望を持って生まれてきたはず
なのに...空の上のえらい人