タグ「MEIKO」のついた投稿作品一覧(33)
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翳した銀色に接吻(クチヅケ)を
God Of The Death ...
鈍く光る銀の月
水面に映える夜空に浮かぶ
揺れる川岸に散る桜
答えも知らず泣き喚いた
嘲笑う星々を見つめて叫ぶ
思い描いた夢は幻だった
消えぬ傷跡残して過去は過ぎ行く...紅イ月夜
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暁の空に赤い星
連ねた音に谺する
刃を向けた其の先の貴方は
ただじっと微笑むだけ
「囁いて」
全ては総てでは無いと
言い続けた貴方の眸を見つめ
心にも無い言葉を呟いた
其の声は僕の耳元でただ蠢く...濡れた銀色
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一緒に歩こう
心に傷なんて怖がらないで
君の傍にいつもいると約束しよう
掛けられた虹の橋を渡ろうよ
上を向いたって涙なんて零れてしまうのだから
強がったって何もいいことなんて無いんだ
空を見上げたって薄情に笑われるだけだから
弱さを隠すのが汚点だなんて思わないで
冷めた音色響かせて...軋む涙の橋を
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解ける記憶を目に焼き付けた
戻せはしない時間のように
過ぎては現れる季節のように
忘れかけた全てさえも失くしてしまう
手に余るのは不必要か 必要か
真実なのか 嘘なのか
幽かな息を忍ばせて
空をゆっくりと消し去って
何もない世界に一人で佇む...空に浮かぶ記憶
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目の前で散る
光の靄に包まれる
真黒な手が手招きをする深海底で
僕は色褪せた記憶に手を当てた
嘘を吐いても真実を吐いても
変わらぬものが人の中に息づくはずだ
叶わぬ夢など掴めぬ夢など
変わらぬ者なら手に出来るのだ
蠢く影が語る言葉に耳を傾け...見えない声
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綺麗な顔立ち輝かせ
男に媚び諂う醜い性質抜け切らず
思わず緩む想いに言葉を伏せて口付を
偽善者気取りのイカれたピエロ
歪んだ微笑み仮面に乗せて
本性出さずに陰に棲む
貪欲な人に塗れた世界
脆弱な程に叫び続けるヒーローは
喉を掻いて自分を潰す...囁く呻き
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淡い光に照らされて
僕は今 歩き出す
月明かり 覚束ぬ足取りで
消えた涙を嘆きながら
仲間と次々にはぐれては
押し殺した感情で奮い立つ
小さな僕は 大きな想いを
暗い暗い森を進み
気がつけば仲間は散り散りに...消える空へ
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さまよう さまよう
荒れた世界
さまよう こわれる
くすんだ世界
こわれて 泣き崩れた
明日はもう要らない
つらさが弱さを生んで
弱さが悲しみを生んで
悲しみが苦しみを連れて来る...雨空、夢夜に視た雫
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手枷 足枷
鎖を繋いだまま走り出す
重枷を引きずって旅に出る
堪えた重さを必死で抱えて砂を掻き分け
涙の海を歩いて渡る
枷の重さに沈みゆく
背に負った傷がまた重たくて
もがれた翼
白い羽根を毟って降らせど...手足の枷は重たく刻まれて
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黒を求め過ぎて
飛び込んだ闇の先
求めた光は黒く赤く仄かに輝き
僕の体を蝕んだ
真っ白なその素肌に
永久なる孤独の闇を背負い纏って
この世の全てを悪と決め付け
欺瞞さえをも吐くことを躊躇った
消え去ったその空は...空蝉デカダンス
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暗闇で 助けを求めて
暗闇で か細く叫んで
暗闇で 涙を流した
光の糸を掴もうと空を掻く
光は糸であって糸でない
光なんて掴める筈も無い 暗闇へ
光の無い世界
音がした
幽かな音...常闇と穢れた白と
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真っ暗闇で 独り 叫ぶ
声にならない声 張り上げて
嗚咽を混じらせ
咽び泣く
瞼を閉じても 開いても
其処に在るのは同じ闇
暗くて 黒くて 優しく 冷たい
ひたすら見つめる僕の心は
ただただ ニヒリスティックなものに...黒艶やかに、絶望ダイバー、鮮やかに
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築き上げた高く白い壁
真っ黒なペンキで塗り潰していく小さな自分
崩されぬよう幾つも建ち上げ塗り潰す
黒く 黒く 重ねて 重ねて
いつの間にか時間は過ぎて幾年月
高く厚い黒い壁は小さな小さな砦となって僕を隠す
誰にも見せない真意の底で今も黒を重ね続ける
黒く 黒く 何処までも
寄り添う誰にも解らな...壁と拒絶
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自虐を広げたパノラマに
褪せたインクで描く理想
儚く脆く仄かに映る
乾いた瞳に優しく融ける
長所を詰め込んだ黒い箱は
哀しみで綺麗に包装されて
見えなくなって消えてゆく
霞んで全てが無に還る
何もかもが曖昧で...架空現実の永遠
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強きは心 弱いは魂
厚く塗られた壁の向こう
見せぬ涙の其の裏側で
君は何を思いますか?
還らぬ過去に思い馳せて
見えぬ未来に夢褪せて
哀しみ辿る道を行く
恐怖の向こうに翳した刃
胸に突き立てれば流れる赤...嘲笑遊戯-チョウショウゲェム-
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掴めぬ夢は褪せていって
小さくなって震える子猫を抱きかかえては
そのか弱さを知り得ぬだろう
暗闇の中で感じた痛みは
頬を伝って流れ落ちた涙のように
僕を引き裂いて堕ちていった
瞼の裏に映った優しさは今はもう唯の霧となって
僕の苦痛を逆撫でるばかり
此処に居る意味を消していく...冒涜スル世界
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柔い白に溶け込む赤
刻んだものは消えずに残り
僕の心を戒める
自ら鎖で縛ってみても
抑える理性は乏しいもので
再び犯す過ちたちを
壊れかけの人形のように
明日を踊って過ごしましょ
狂って堕ちて真っ逆様...急性×××症候群
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壊れたものは何ですか?
自ら手足を切断しても尚
貴方の涙は止まりませんか?
清らなるこの世を知ったのは何時のこと?
くすんでしまったのは何時のこと?
明日を見出せずに嘆き苦しみ
何度も何度も消し掛けた
幽かな希望の光は今はもう無いの?
生きる意味を知らなくて...生きてる証
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涙 涙
流れる涙
夢に流す涙は綺麗
透き通って 繊細で
ゆっくり頬を伝って落ちる
鮮やかな明日を装うの
悲劇に流す涙は汚い
濁って 澱んで 浅ましい
次々溢れて止まないの...涙の痕は僕を嘲笑う
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夜空見上げて星を眺める
紺青の如き空は美しく微笑んだ
妖しく輝く漆黒の海は寄せては引いて
僕らを引き込もうとするんだ
白波が僕らを詰問して
瞬く星が僕らを裏切って
消え入りそうな灯りを遠くに見て
寒がりな君は凍えそうになりながら
涙流して叫んでいたね...黒い海と青い夜空の狭間に
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僕を包む針の雨
全身に突き立つばかりで止もうとしない
逃げても逃げてもついてくる
この身消えるまで逃げられない
赤い赤い血と共に
徐々に砕けていく臆病な僕
逃げ続けているだけの僕
処置も届かず流れ続ける赤い液
さぁ、終わらないルーレットの上を走り続けるんだ...臆病者の日
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壊れてしまえばいいと思った
僕も 君すらも
全て壊れてしまえばいいと
願ってみました
冷えた空気の中 寒空の下
消えてしまえば楽になるのだろうか
無駄な思考が僕の脳を駆け巡る
消えてしまえば 消えてしまうか
浮いては沈む魚のように...壊れた目線
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綺麗だった僕の空
澄み渡って響き合って
美しかった何もかも
幾年の時を経て
曇ってしまった僕の空
暗く重く垂れ込んで
雨を降らせて泣いている
いつからだろう
眼を開いて見上げることが無くなったのは...曇り空
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澱んだ世界が貴方の瞼を覆ってゆく
僕は何も出来ずに
ただ見ている事しか出来ませんでした
貴方は冷たく言いましたね
「さようなら」
あの日の貴方が
未だに僕の瞼に残って囁き続ける
「何故?」
辛くて哀しくて寂しくて...春闇-ハルヤミ-
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枯れぬ声震わせて
あなたは誰を呼ぶのだろう
その中に私はいますか?
その中に あなたの大切な人はいますか?
何もかもを失って
頼ることなく進む獣道
輝く白が眩しくて眼を覆いました
艶やかな黒は私を惑わせ
私自身を操って...声色の刹那
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尽きるものなら尽きてしまえ
こんな命など棄てるも心残り無い
堅苦しい社会に身悶えしながら生きるのならば
僕はその柵を壊して明日を掻き消そう
不必要なのはなんだろう?
昨日 今日 明日 明後日
いらないものはさぁどれだ
希望 夢 願望 欲望
消すべきものはさてどれだ...無意味
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優しい嘘で塗り固め
変わらぬ日々に憎悪を抱く
悪戯に微笑む君のように
全てが運命の元に回っているの?
枯れ木に水を 哀しみに接吻を
奉げた言葉すら嘘になる
答えを失くした僕を見て
嘲笑う彼等は唯の愚者
抑えた感情 殺した声...黒い森
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紅い瞳が輝いた
蒼い瞳で訴えた
黒く染まった心で嘆いてみた
空だけが叫び返した
白かった心を潰したいと願った
全部全部わからなくなって
全部全部要らなくなって
全部全部消したくなった
黒い涙が頬を伝って...絶望
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揺れる心に高まる気持ち
抱く感情夢に視て
隠し踏み出し偽って
君の心は何思う?
君を放せば軽くなるのだろうか
僕が孤立すれば軽くなるのだろうか
揺れる感情と動く心
突き動かすは無駄な想い
どうすればどうしたら...楽観主義者
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仰いで堕ちて這上がる
吐気を催す"友達ゴッコ"
ドラマのようにはいかないものさ
ありきたりな思想を抱き
ありきたりな答えを見出す
変わらぬ思想と変わらぬ答え
それを繰り返すばかりのあなた
変われぬあなたはただの餓鬼
考えるだけ無駄ってやつさ...自意識過剰
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