四丸の投稿作品一覧
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きこえる だれかのこえ
あたたかな ひびき
やみのなか めをさました
ぼくを よぶのは だれ?
「おいで」と ひびく
うかぶ ひかり ひとつ
のばした うでで
むねに だいた
ひろがる まぶしい
せかいの まんなかで...YOUR DAY
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机の上置かれた画用紙
これからなにを描いていこう?
新しい日々 変わる日常
ペンを握る手が震えている
変わらないものはないと知っているけど
この幸せを失いそうで
前を向くのが怖くて泣いたとき
「行こう」という誰かの声がした
目を開け、顔を上げた先には
うすく射しこむ光の筋...ここから
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この世界のなか触れたモノ
笑顔や涙を教えてくれた
今までをそして未来を
作りあげるのは愛でしょう
たくさんの愛をむすべば
世界はマルになるから
想いは伝えあいましょう
心と心を繋いで
胸の奥があたたかくなれば
マルの笑顔になる...アイの花マル
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あまねく照らす日のぼるとき
降りそそぐ神の声がひびく
われらは大地の息吹の子
すべての恵みに祈り給う
いのちは生まれこの地に眠る
朽ちてひとつの種となる
大地のときをまわす天の手
願うは天地の栄えなり...奉納歌
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ある日、王子さまは病気になりました。
とてもおもい病気でした。
国中からたくさんのお医者さまがあつまりましたが、だれも治せません。
妹のお姫さまは、まいにちまいにち神さまにおいのりをしました。
しかし、王子さまの病気は治りませんでした。
目を覚ますと、太陽が既に真上を通り過ぎて西に傾き始めていた。
...幕引く者のセレネイド Ⅳ
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こぼれたこの歌 つむぐ貴方の想い
あの空にまたたいた星のひとつになるように
「うまくいかない」と止まるその手を引いた
遅くても歩くのが 僕ららしさでしょう?
貴方も僕も未熟者だから
歩調は合わせやすい
あせらずゆっくり、これからも…
二人でたくさん泣いて笑おう
なんでも無駄じゃないさ
すべてをメロデ...音色であふれた空の下
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しばらく動くことが出来なかった思考がのろのろと回り出す。
目の前にいる彼は何なのかと。
(人間じゃないよな…、多分)
明らかに人間のそれとは違う物の詰まっている腹部。
普通に考えれば人ではない。当然だ。
しかし、中身以外の部分を見れば人間にしか見えない。
抱き抱えた際にも生き物の肌と同じ柔らかさがあ...幕引く者のセレネイド Ⅲ
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一日の朝昼晩 時間は同じだけど
同じように毎日は 流れていかない
思いがけず大成功! 頑張ったのに大失敗?
行く先の謎の数は数えきれない
右往左往 騒動 迷走
静かな日が少ないのです…、なんで?
頭がぐるぐる 反省まとまらない!
右往左往 騒動 迷走
ご飯だけはおいしく食べて…次へ!
悩みはあるけど...ぐっどらっく!
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北の山の入り口に近付くのも、ロックにとっては初めてのことだった。
村に来たその日に夜鳴きの花について触れた余所者のロックに向けられる視線は、決して良い物ではなかったからだ。
郊外の過疎化が目立つ昨今、大都市から離れた地域へやってくる若者はそれだけで奇異の目を向けられる。
師であるレオンに必要以上の迷...幕引く者のセレネイド Ⅱ
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あるところに、ひとりの王子さまがおりました。
王子さまはとてもやさしく、歌のじょうずな人でした。
おしろから王子さまの歌う声が聞こえてくると、人びとはとてもしあわせな気持ちになりました。
王子さまは、かわいらしい妹であるお姫さまと、まいにち平和に暮らしておりました。
「よし、これで全部だ」
大きく伸...幕引く者のセレネイド Ⅰ
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木立の中を駆けた風の音
遠く静かに
ひとり灰色の空を見上げた
にじむ想い
優しくあたたかなその笑顔
夕焼けにも似てた
この景色を忘れない
この手は君の手をもう繋げない
終わりゆく僕は行けない道
ここから君の幸せを祈ろう...さいごの秋
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おだやかな風が 頬をなで過ぎてゆく
この風はいつか世界をめぐる
笑顔の子の目や 泣く人の背中も
風は舞いながら見たのだろう
動けず何も見えず 想いをはせるばかり
ちいさな自分
風にはなれないけど 誰かに届くように
手をのばして
ひとつぶの雨が 指先をぬらしてく
この雨はいつか世界をめぐる...片隅の、ちっぽけな
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あなたへの気持ちを 重ねただ積みあげた
まとまりなどなくて 厚くなるだけ
少しずつに分けて 渡せばいいのに
束ねられないまま 押しつける
繰り返し悔やむ 重すぎる想い
留めきれずにただ あなたへと のしかかる
針とともにまた ひしゃげて読めない
気持ちを抱きしめ 泣き叫ぶ 「ごめんね」
針は飛び出し...ステープラー
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少し前に書いたEbotさんの「信號燈-SIGNAL-」からの妄想小説「松風」のキャラ設定などです。
本編はこちら→前編→http://piapro.jp/t/j5Dx 後編→http://piapro.jp/t/i9Ht
あまり本編以外でキャラを語るのは興ざめかとも思ったのですが、作っておいて生かせ...「松風」人物設定
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大好きなカサ ぱっとひろげて
雨とおどろう 水玉メロディー
窓をたたいてさそうよ rainy day
朝とはちがう匂いの風
すずしい空気が気持ちいい holiday
たまには雨の日おでかけしてみよう
雨の音色が はねてひびく
見慣れた景色 すこし変わる
雨の日にだけ 見える町を
歩いてみれば とても...雨の日holiday
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あの日手をのばした 星を見上げ呟いた
「ありがとう、おかえり」
旅を終えた君へ
最後まで負けない 僕もできる気がしたよ
君がまいた種は 胸の中にある
ひろがる大宇宙(おおぞら)
すべてがひとつなら
君ともつながる
小さな僕の命も
膝をついたときも 前を向いて立ち上がる...つながる、かけら
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旅立ちの日が来た
この時が来たんだ
靴ひもを結んで
いざ歩きだそう
道の向こう 空の向こう
なにがあるか だれがいるか
知らないけど 僕は行くよ
世界へ
進め さぁ、進め
前を見て...クエスト!
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あたたかな日がのぼる
聞こえる鳥のこえ
色づく町と空
目覚めの音
ひとりで泣いた
つめたい夜も明ける
扉をあけて
あたらしい今日へ向かおう...夜明けのうた
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二、
彦馬はあれから間も無くして帰って行った。
形だけのものとはいえ帝国陸軍大佐の地位にあり、その戦功から永穐の英傑と称えられた彼があれ程の圧力をかけられたのだ。
いずれ、近い内に尚仁の元にも何等かの報せがあるに違いない。
それも、尚仁の力ではどうにもならない形で。
「いよいよ日本に帰る事を考えてい...松風 ~後編~
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一、
馬車から降りると、雨が止んでいた。
使用人達の出迎えを受けながら、屋敷の中に足を踏み入れる。
「まぁ、彦馬小父様。お久しぶり」
嬉しそうな声がエントランスホールに響く。
その方向を向くと、少女がこちらへと小走りで近づいてくるところだった。
「三和子かい。しばらく見ないうちに大きくなったなぁ。見...松風 ~前編~
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パソコンの向こうから 聞こえる あなたの歌声
今日もとても素敵だね 時が経つのも忘れるくらい
いつからだろう
たくさんのあなた達の歌を聞いていて
あなたの一人を 私にとっての一人のあなたと
出会いたいと思った
でも私は曲が作れない
何度かチャレンジしてみたけれど どうやったら良いのかわからない
途...あなたのマスターになりたくて