新しい出会いは
この星の花の数だけありふれていた
おてんばな君は桃のようで
あれは汗ばむ初夏の頃だった

向かい合う 二人は
気のないふりをしてたんだ
でも君は内心嬉しそうにわらう
沸き立つ真夏だった

世界線はトランスしたよ
出会った街での長い思い出は
嫌なことが多かったのだけど
最後の可憐な花のような記憶に
気付かせたのはそう 君でした

新しい街でも変わらない僕を
変わりだした君は
ワイン片手に抱きしめてくれた
紅く舞う小春の頃だった

凍てついた外気で
冷え込んだ君のからだに僕は
ジャンパーを被せ愛しさを知った
木枯で灯る暮れの頃

このままいればよかった
僕ははしごに手をかけてしまった
あの社会で生きるルールだから
少しの空元気を見せたんだ
近すぎて遠くて
君が滲んだ

「好きな人ができました
 だけど これからもこのままよろしくね」
僕はひとり… 冬の終わりの
果てしなく大きすぎたこの街で

直ぐ近くにいつもいるのに
変われない僕の眼の前でさっと
君を乗せたひかるのぞみは
エデンのある彼方へひた走るよ

あの場所でまた君に逢える
絵に描いた幸せを描く君に
私は今 春に咲くはずの
蕾を凍らせてしまうのだろう

小春日和を背に…

新しい出会いは
この星の花の数だけありふれてた
おてんばな君は薔薇のようで
あれは汗ばむ初夏のころだった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

小春

三島はづき名義で出しました

小春六花誕生祭2024作品

閲覧数:21

投稿日:2024/05/16 01:02:42

文字数:580文字

カテゴリ:歌詞

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