naka（元・AO）

A
甘い蜜掬い上げて
白黒の景色 溶かすの
透過する 心の中で
君の瞳(め)の奥に星を見た
B
誰も彼も見ていないふり
臆病者に布着せて
意味もないな 額縁の中
嵌め込まれた世界は誰のもの？...

A
麻薬のような淡い夢さえ
記憶の中を迷ってばかり
綺麗な言葉 並べただけじゃ
繰り返される 淘汰されてく
B
誰の目にも映らないよ
人の心の色なんて
貴方には見えなくて
丁度いいの...

A
いつだか泣いた時に
君から預かった蕾
たぶんそれには特に
意味はないけど
B
誰も彼もが自分に嘘つくばかり
平気な素振りしてても僕らは一人で
S
いつの間にか失くしてた...

A
出会えたこと奇跡だと思うの
触れ合えたの 例え一瞬でも
言葉よりも速く流れるから
掴まえたい 遠く遥かな今を

B
始まりがいつだったかなんて誰が知ってるだろう
記憶の中に笑う君の姿も見えない...

A
あの子もこの子もみんな
嘘つき女王(じょうおう)様
油断なんてしてたら切り捨てられる
強がり被ってたって
所詮はお姫様ね
愛し愛されることに弱いの
B
案外素直なその視線に心奪われてしまいそう
思惑通りにいかない人...

A
ピアノの音(ね)に寄り添って
歌うんだ君への心を
音に咲いた手のひらで
今を包み込んだ
B
同じ時間(とき)の中僕ら笑えたら
いつまでも続くといいな
二人の秘密の恋の音
S...

A
夢でも見たようだ
同じ顔、声で僕を呼んだ鈍色(ニビイロ)の瞳が
雑踏の隙間 はっと息をのんだ
物語の少年少女
B
気がついたときは動き出してたんだ
時計じかけの針路に転がった先は
S
僕のなかに在る君を見つけた(ああ)...

*intro
嗚呼 飛び込む５秒前
君の瞳(め)に
嗚呼 溺れる泡の中
僕の名を
A
最低なリズム刻むの
戦線から一抜けた
横目で見ているアイツを
蹴飛ばしてやりたくなる...

こんなことならば放っておけばよかったな
こんな結末を誰が予想していた
目に映る色をただすくい上げて飲み干してまた
君の視線を辿るのさ
心地良いノイズ
囲われた檻に
興味も文句もない
あるはずなかったのに
遠ざかっていく日常の足音に
抵抗はしない ゆらり流されるだけ...

叶うなら側にいて
変わらない笑顔を見せて
そう願った夜 ah..
重なり合った奇跡が二人を巡り合わせた
出会いが必然ならば別れも必然なんだろう
抱えた痛み 交わりはせず
それぞれの道に僕らは進むけど
思い描いてた未来に君が
いないなんて
叶うなら側にいて...

瞳を少しだけ閉じてる間(ま)に
夕日はどこにやら なくなってた
いつかの君をまた思い出して
「消失の定義」を考えていた
暗闇が包んだ 帰り道に
街灯が映した 影はひとつ
いつも隣にいたあの笑顔と
同じように僕も笑えるかな
君からもらっていたあの手紙を
今日こそ読もうかな...

A(レン)
言うなればそれは対抗心
君の織り成すクリティカルヒット
勝負(ゲーム)に熱くなりすぎて
恋心まで燃やしちゃった
B
SOSという名のラブ信号
だけど君に全く届かない
いつまで続くの平行線
それもそれでいいんじゃない...

A
朝目覚めたら 右下40°
体育座りした少女が
必死に口を動かしているけど
なんにも聞こえないよ 君の言葉
B
今夜もいるんだね
じっと見てるだけの
見覚えのある笑顔に
ほんとは知ってた...

A
暗がりで耳澄ます 君の声
聴こえてくる歌は涙まじりで
むかし読んだ絵本で泣いていた
男の子をなぜだろう思い出したよ
B
何度となく言葉刺されて
お気に入りのおもちゃになった
S
遠い光 置き去りにして...

今も届いているのかな
あなたのもとにこの歌は
想い伝えられる
ただ一つの方法

泣きたくなるようなときや
一人でさみしい夜には
そっと思い出すの
ほら 怖くないでしょう...

A
曲がりくねった道の途中に
おいてきたもう一人の僕
こっちの僕は一人では
泣いてしまうみたい
B
駄目なんだ どうせ僕なんて
そんな悲しいこと言わないで
耳に届くものは
僕の 哀しみ溶かすうた...