何を言えばよかったの
「一人にしないでほしい」よりも つなぎとめたいのならば
暗い夜空を見上げれば 笑う君の口によく似たカシオピア
声をさらう流れを上から見下ろすばかりで
凝らさずにいた目はいくつもを逃してた
頼りのない足どりを追いかけようとしても 掴めない雫
「ねえ、君が聞こえないよ」って
見たくもないはずの夜にしがみついて泣いて
だけど この場所はどうしてまだうつくしいもの、と
露を垂らした枝が呟く それは綺麗なシュプールで
どんな顔をしていたの すこしずつぼやけはじめてる
『さよなら。』 もうぷつりと切れそうな細い声も 思い出せずうずくまる ひとり
僕らを遠ざける晴れやかなやわらかさなら
この手に閉じ込めて 曇らせよう
君の星を見て思うんだ 高くたゆたう銀色まとう川の
深さはどれくらいだろう
「ねえ、君が聞こえないよ」って
歌うこの場所はまだうつくしくて
だから僕は悔しくて泣く 僕にだけ物足りない景色を見て
いつか いつか 満ちるかな
「ただ、君が聞きたいんだ」って
でも 露を垂らした枝を折らぬように
夜色に きらめいた水面が 星空につながるまで深く
君だけ見つけに耽るはシュノーケル
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