煌めく 錆びた鉄の馨(かお)り 強く残る
扉の鍵開(あ)けた途端に 振り翳(かざ)した

今も其れだけが 霧の彼方 融けて消える
「サヨナラ」 後に刻んだ 刹那の刻(とき) 失くしたまま

紅く染まる 世界の果ての先 希望に縋るのは
まだ 何も知らぬ赤子(あかご)のサマ 見届ける視線の

何故か 音が響くばかり まるで剣の鐘が
警告するように思考を 支配してゆく

輝く 鋭利な刃に潜む 茨の道
さあ終焉(おわり)が来る 其の時は「奪うだけ」

朽ち果てる 錆びた切っ先に触れる 茨の棘
さあ終焉(おわり)が来る 其の時に「接吻(くちづけ)を」



孤高の 花の愛(いと)しさには 告げる声も
扉の鍵開(あ)いた瞬間 掻(か)き消えてく

今は其れだけに 罪を裁き 羽根が堕ちる
「サヨナラ」 此処で待つのは 刹那の刻(とき) 失くしたから

冷えた頬と 背中に触れたなら 愚かな姿にも
まだ 耐える価値に貫かれて 手を伸ばす扉へ

何度 胸に声を叫び やがて握り締める
幻を見ていた現(うつつ)に 支配されてく

輝く 鋭利な刃に潜む 心の創(キズ)
振り下ろしたのは 其の時に「眠るから」

朽ち果てる 錆びた切っ先に触れる 心の刃(は)は
もう何もかもが 其の時は「厭(いや)になる」



鍵を開く 僅かな希望へと 託した言葉さえ
まだ 錆びた刻(とき)に見送られる 輝いた短剣

何時か 夢に見るのならば 其れはどうか夢で
サヨナラと言うまで視界を 闇に閉ざした

まだ見ぬ 小さな希望にかける 十字架には
迷宮の扉 開くまで 後を追う

朽ち果てた 心に芽吹いて咲いた 紅の華は
もう戻らないと 何時までも 咲いていた



扉の 鍵が崩れて失(き)える 剣の果ては
さあ終焉(おわり)が来る 其の時は「奪うだけ」

嘘を吐く 物語の最後には 全て融ける
さあ終焉(おわり)が来る 其の時は「サヨウナラ」

何時か 何時か 君に 逢えるまで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

【応募用&完成】Transient hope

応募用第五十四弾。

僅かな希望、と言う英題名にちなんで、連想する歌詞を描きました。
少しでも、希望に縋りたくなるような心境を思いながら書いてみました。
採否問わず此方の曲が完成する事を応援しております。

Meat_q8192様の曲を視聴し、作成しました。
http://piapro.jp/content/xkxsvf8b1ua1srxh

閲覧数:261

投稿日:2010/03/30 22:48:42

文字数:828文字

カテゴリ:歌詞

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