日々の喧騒と
黒い現実に
別れ告げる様な
とある夏の日の記憶
ふらり夜の道
君はそこにいた
白く透ける肌
ふいに空へ光が翔る
今宵 君と夢花火
紅く染まる頬に恋をした
追いかけて追いかけて
手繰った想い出の隠し場所
煙る風と恋模様
繋ぐ手は何故だか冷たくて
消えてゆく消えてゆく
二人を照らし出した花弁(はなびら)
涙溢しては
ここに生きたいと
込めた願いさえ
都会の塵に塗り潰された
今宵 君の夢遠く
淡く滲んでゆく物語
追いかけて追い越した
終わる命の火が揺れている
それは生きた影法師
空はあまりに美しかった
消えてゆく消えてゆく
君の笑う声と夢花火
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