今から500年前
ある時人が愛でた
ただ一つの桜の木
狂い咲いた“さくら”
また咲いてくれと
さくらに願って
時人は姿を消した
さくらは
今もなお
咲き出し
花付け
僕らと同じ時代を生きている
さくらは
時人を
ひたすら
待ってる
帰らぬ人だと知らず咲いている
次の春もまた
さくらは花咲かす
時人が姿を消して
数え切れないほど
年月は過ぎていった
まだ時人はこない
この木の下では
沢山の人が
さくらに祈りをかけた
嗚呼 さくらも祈りを捧げた
“ただ彼に会いたい…!”
悲しみ
背負った
さくらは
花枯らし
時人を待ち続けるのをやめた
朧の
夜月が
照らした
さくらは
儚い命の限りを学んだ
狂い咲く
この木は
彼だけを
思って
待ってた 女(ひと)の心宿した木よ
さくらは
最期に
一輪
咲かせた
風に
吹いて舞った花びらはとけた…
次の春はもう
さくらに花はない―――
コメント1
関連動画0
ご意見・ご感想
春月(はづき)
その他
こんにちは、春月です。
12月末に投稿しましたリンレンの楽曲に歌詞のご応募をいただき有難うございました。
桜に関する物語や和風な雰囲気が大好きなので、物語に大変惹かれました。
ただそれ故に、個人的な感想ながら、折角なら曲も和風な曲の方がずっと物語が生きるのではと思い、今回は見送らせていただきました。
長い間お待たせしてしまった上に、ご期待に沿えず、申し訳ありません。
また、曲が以下の通り完成いたしましたので合わせてご報告させていただきます。
ピアプロ:http://piapro.jp/t/ANn8
ニコニコ:http://www.nicovideo.jp/watch/sm14783261
改めまして、この度は拙作に歌詞のご応募をいただきまして有難うございました。
また機会がありましたらよろしくお願いいたします。
2011/06/25 18:16:51