ゴールデン・ルール

静かな雨の昼下がりに 紅茶を飲む

窓ガラスつたう雫の痕を
眼で追いながら過ごす時間は
特別な事などないけれども
ふわり香りひろがる
ぼんやり
地面を湿らせる
雨音を聞くの

誰かを待つでもない
時間だけが
静かに流れて過ぎてゆく
カップに一杯分の
まどろみを
ゆらゆら彷徨ってる

もうすこし
このままでいたいの
漂うような雨

ほっそりと
拡がった小枝には
輝き連なる雨真珠が‥

吐息つき
見上げた空には
とおく動き出した雲
ゆっくりと
ここから風、はじまる
最後のひと雫

これでおしまい

お気に入りのカップにそっとそそぐの

   *   *   *

しずかな あめのひる さがりに
こうちゃを のむ

まどがらすつたうし ずくのあとを
めでおいながらすごす じかんは
とくべつなことなどないけれども
ふわりか おりひろが る

ぼんやり
じめんをしめ らせる
あまおと をき くの

だれかをまつでもない
じかんだけが
しずかにながれてすぎ てゆく
かっぷにいっぱいぶんのまどろみを
ゆらゆらただよって る

もうすこし
このままで いたいの
ただよう ような あめ

ほっそりと
ひろがったこえだには
かがやきつらなるあましんじゅが‥

といきつき
み あげた そらに
とおくうごきだし たくも
ゆっくりと
ここからか ぜはじまる
さいごの ひとし ずく

これでおしまい

おきにいりのかっぷにそっとそそぐの



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

<応募用> ゴールデン・ルール

閲覧数:87

投稿日:2010/12/16 00:58:06

文字数:632文字

カテゴリ:歌詞

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