こだました
鳶の声に思う
桜の花、また咲かすだろう
あの場所で
撮り溜めたロマンスは額縁に
その中に一つだけgif画像のように
からからと揺れ動く
目も乾くほど
君で滲ませた風景
僕らが咲いていた痕跡
いつまで居てくれる?
空を映しこむ水面に
たなびく記憶は薄れゆく
言葉濁したあの思いも
霞に紛れて
友達の
結婚式ももうすぐです
日常に埋れてったガラクタの中で
静かに揺れ動く
声も出せぬほどかつて呼びかけた風景
もうどうしようもないけれど
また返りたくなる
色を流し込む清流に
運ばれ角張る感情も削がれてく
君を映したあの桜さえも
また過去にして
今更思い出すこと
今まで閉じ込めたこと
今でも聞きたくなること
春風に委ね
空を映しこむ水面に
たなびく記憶は薄れゆく
君を映したあの桜さえも
いつか消えてく
芽吹く草木の放つ春香
微笑みかける君を想起さす
言葉をもたぬこの思いも
霞に紛れて
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