もう戻れないと 知っているはずなのに
内ポケットには 合い鍵ひとつ
優しい声 いつまでも消せない
茨に絡ますように
深く隠した 君への手紙
朽ち果てるまで、どうか…
冬はいつの日か 過ぎ去ると言うように
この痛みでさえ 消えゆくのだろう
君以外を 求められずいても
茨の奥で息づく
笑顔の君が 切り裂く心
かき集め繋いでは 歩いてく
どこへ行こう 夢が覚めたとして
溶けゆく夢に溺れて
知らず知らずに 崩れる思い
行き先見えないのなら
茨に埋もれ 春を待とうか
痛みも忘れるほど 傷つけて
笑えるほどに、痛い…
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