木漏れ日の射す場所で片方の
イヤホン繋がった先の耳元を
みつめたまま過ごした一時
流しっぱなしの音楽に浸る

普段は足も向けないショップの中
名前も知らないグループを探していた
ふと後ろから伸びる見覚えのある手首が
探していたCDを手に取る

思えばただきっかけが欲しいだけだったの
って思い出していた昼下がり
ポケットに忍ばせていたプレイヤーから
キミの好きな曲が流れだす

適当にファミレスで紅茶を飲みながら
キミは楽しそうに音楽を語り出す
デートみたいと浮かれていた私に
一つハッキリとした事を気付かせる

あぁキミはその音楽に恋してる
他の何にも興味がないくらいに
私が思わず嫉妬してしまうくらいに
私は心あらずで微笑むだけ

「キミの心の隙間に入る余裕はあるのかな?」
そんな事何も聞けないまま時間ばかり過ぎてく
今じゃ他愛なく話したりして 
友達ぶっていてはいるけど
ホントは今すぐぎゅっと
抱きしめていてほしいと甘えてみたいのに…

今は口ずさめるくらい耳タコの
キミが好きなウタを聴く昼下がり
いつもの風がなびく非常階段で
まるで恋人同士のような距離

木漏れ日の射す場所で片方の
イヤホン繋がった先の耳元に
不意に言うはずのない一言
この関係を変えてみたいと思った午後…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

キミガスキナウタ

Calo氏の5/24付け投稿作品「【歌詞募集中】「jump(仮)」【初音ミク】」[http://piapro.jp/content/46fw5ewl7mblha59]よりインスパイアされて書いた歌詞です。

・軽やかなテンポのかわいらしい印象の持つ楽曲でしたので、青臭い女子校生が主人公の片思いな内容になりました。
・全体的なモチーフとしては、主人公は共学の学校に通う女子校生で基本奥手な女の子。ある日教室の中で片思いの男子の近くいるポジションを確保しているとある音楽グループをその男子が好きな事が判明。それからCDショップに買いに行くも慣れない詮索にあたふた。そんな時に自分の後ろから探していたCDを手に取るのは片思いの男子が・・・!とTHE青春なカンジ。
・物語的な構成でいったので、場面場面の状況が観えてくるような歌詞を選びました。
・タイトルは歌詞内の一文「キミの好きなウタ」を全部カタカナにしました。重要なファクターでありながら主人公が恋敵?と認識している音楽を敵視というか冷静になれない立場にいる事を表すために全部カタカナに直してみました。

*前のバージョンに歌詞の読み仮名を置いておきます。

閲覧数:224

投稿日:2009/06/15 02:00:03

文字数:545文字

カテゴリ:歌詞

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  • Calo

    Calo

    ご意見・ご感想

    こにちは。お世話になってます。
    素敵な歌詞を書いて頂きありがとーございます。

    良く計算されたドラマチックな展開のある詩ですね。
    凄く面白いと思いました。

    楽曲とじっくり交えて考慮させて頂きます。
    お疲れ様でしたー。

    2009/06/15 18:44:43

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