■ご注意！■
これはmothy_悪ノPさまの動画「悪ノ娘」と「悪ノ召使」に感銘を受け、おいおいそこかよ、という部分にすごく萌えてしまったために書き連ねた、とても身勝手な文字達です。
動画制作者であるmothy_悪ノPさまには、何ら責任はありません。
作者さまより撤去の勧告があった場合には、すぐさま消滅させます。
また、題名からも何んとなく察知できるとおり、皆様が大切にしているそれぞれのイメージを大きく損ねる可能性があり、読了後、酷く不快な思いをするかもしれません。
それでもバッチ来い！という方のみ、スクロールしてください。





《海の向こうの青い人》


たった一つ　僕の中に残った
あの約束を果たすんだ
待っていて　愛しい君
逢いにいくよ　君のもとへ


海の向こうの　碧の君
いつか　いつか君に
打ち明けられる日が来る
そんな　夢を描いていた
“ずっと　傍に居て欲しい”と
だけど　“マタアイマショウ”が
臆病な今の僕には　精一杯の勇気

ドレスも宝石も　要らないという
そんな君に　僕が出来たことは
冷たい石の教会で　君が寒い想いをしないよう
使い古した　僕の青いショール差し出す
ただ　それだけ

“またいらして下さいますか”
“ええ　近いうちに　必ず”
誓いに似た　絶対の約束
最期の言葉になるなんて　知らずに

君は　逝ってしまった
僕が　約束を果たすのを待たずに
咲き誇る　白い華にうずもれて
あんなにも要らないと　君が拒んだ
絢爛豪華な　エメラルドのドレス纏い
柩の中でさえ　こんなにも…

ただ一つだけ　その肩に不釣り合いな蒼
古ぼけた　あの青いショール
言葉を失う僕に　神父が云う
“持って行かせてやって下さい”
“最期まで　大切にしていたから”

愛する人　聞こえていますか
独りきりで　寂しい想いはさせない
すぐに　あの約束を果たすよ
でも　少しだけ時間をおくれ
君に仇なした　あの輩を
きっと　滅ぼしてみせるから


青い騎士に　悪魔が宿る
復讐という　凍った焔
民を率いる　紅の聖女が
あの王女の処刑を　済ませたら
思い残すことは　もう何も無い


たった一つ　僕の中に残った
あの約束を果たすんだ
待っていて　愛しい君
逢いにいくよ　君のもとへ

嗚呼　処刑を知らせる鐘が鳴る
もうすぐ僕の　願いが叶う