雨が降った曇りの空　君の顔にもやをつけて　僕の顔も暗くさせるよ
　君がぽつりと呟く　「青い空が見たいの」と　何とかしてあげなきゃな

　無理なこと　そんなこと　わかっているって顔　そんな顔されたら　仕事どころじゃないから
　無理やりに　北風を　ここへと連れて来て　雲を指差し高らかに　こう言った

　「吹き飛ばすんだ!」　北風はしぶしぶ　風をぴゅーぴゅー吹く
　雲は散り散りになって　消えてった

　下界の彼女　笑うかな　もやは消えるかな
　この空のように晴れるかな


　雲が消えてどっか行った空　君の顔、暗いままで　どんな空でも嫌いなのかな
　君はぽつりと呟く　「赤い空が見たいの」と　何とかしてあげなきゃな

　無理なこと　そんなこと　わかっているって顔　そんな顔をされたら　やる気なんかおきないから
　無理やりに　回転する　太陽を捕まえて　地平線を指差して　こう言った
　
「夕日になれ！」って　太陽は泣く泣く　海に沈みこんだ
　世界を赤く染め上げて　夕焼けにした

　下界の彼女　笑うかな　気に入ってくれるかな
　笑顔に染まった　君が見たい


　雨だろうと　雪だろうと　君のためなんでもするよ
　それくらいしか僕には出来ないから
　赤い空に　君はまた暗く呟いた
　「黒い空が見たい」

　触れられないし　話せないし　それでも君のことが好きで
　何でもしてあげたくなる　惚れた弱み
　黒い空が見たいなら地球だって回すよ
　半回転くらい簡単さ