―失われた者…遺された者…面影を探して旅人が歌う詩
青くたなびく丘を往く
《遺された者》の足取りは重く
口ずさむ数え唄は幾度
《最終楽章》と《序楽章》を繋ぐ
涙の河を行き交う舟に
《失われた者》の影はない
凍てついた途の果て
裸足の足に血が滲もうと
其処に貴方が居るようで
ひとり私の旅は未だ続く
当てない旅の道連れは
光を知らない花の種子
二度と訪れぬ未来に
花開く夢を見ている
白亜の途を行き交う人に
《失われた者》の影はない
辿りついた途の果て
永い夢から覚まされようと
其処に貴方が居たようで
何処かに貴方が居るようで
『誰か往き先を…』
凍てついた途の果て
裸足の足に血が滲もうと
其処に貴方が居るようで
ひとり私の旅は未だ続く
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