冬の空に 舞った 桜 ひらり
駅のホーム 舞い散る
あの部屋 白い街
どこまでも 色づいて 桜色


降り立った 白い街
吹き抜ける風は まだ冬色
かじかんだ両手に 
息を 吹きかけ

冷え切った 部屋の中
動かない指で ダイヤルした
友達に家族に 無事に 着いたと


親しい 声に 涙 落ちていく
受話器の先は 桜 ふるさと


窓辺からは するり 風が 抜けて
白い 冬が 流れる
窓の外 舞い落ちる 
粉雪が 描いてく 白い街

ふるさとには 淡い 風が ふわり
春の 色が 舞い散る
別れの日 思い出が 
鮮やかに 色づいて 咲き乱れ
零れた 涙



踏みしめる 雪の道
何度も転んだ この坂道
今はもう馴れたと 刻む 足跡
 
振り返る あの部屋を
初めて来た日を 思い返し
「ありがとう」なんてさ
一人 つぶやく


白い 風が 背中 押してくる
舞い上がる雪 駅が 目の前


線路の先 遠く 見える 列車
一人 抜ける 改札
あの部屋が 目に写り にじみ出す
桜色 止まらない

冬の空に 舞った 桜 ひらり
駅のホーム 舞い散る
あの部屋 白い街
どこまでも 思い出に 色づいて
零れた 桜


遠ざかる 白い街
窓際の席で 顔を伏せる
溢れ出す思い出
桜 ふるさと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

さくらふるさと

てりマヨさんの曲「(未定) 歌詞募集」
http://piapro.jp/content/qch8huxnyt8scntf
への歌詞応募用に作詞しました。

内容としては「自分が一人遠くに離れていく、土地とのお別れ。」というものになりました。自分が離れていく立場の場合、家族・友達を含めた土地全体とお別れする事になります。

少しひねりすぎた感も。一回では状況が把握しきれないかもしれませんね(汗)

閲覧数:116

投稿日:2009/03/14 14:35:35

文字数:544文字

カテゴリ:歌詞

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