昔々 とある国 小さな丘の上
古い城に閉じこもる 金の姫君
そして黒の剣士

騎士であるその男の 命は姫のもの
姫のために戦えと 王の命令
彼は従うまで

けれどそれは嘘 騎士の正体
それは皇帝の犬 騎士は黒のスパイ

今日も姫は無邪気に微笑む
明日殺されるとも知らず
騎士は姫君の手を取り
忠誠の口付け


満月が昇りきった 使命を果たす時
「王族を抹殺せよ“皇帝命令"」
騎士は動き出した

皇帝の兵士達が 攻め入る城の中
騎士は王と王妃をもう既に殺した
そして最後は姫

そっと近付く騎士 動けない姫
震える肩を抱いて 剣を振り降ろした

「胸に流れるこの温もりが
ひとつに融け合えるのなら
どんな罰でも受けてやろう」
騎士は目を閉じてく


朝日が差し込む石の小部屋
冷たく横たわる2人
微笑みながら抱き合って
最期の口付けを



≪かな歌詞≫

むかしむかし とあるくに ちいさなおかのうえ
ふるいしろにとじこもる きんのひめぎみ
そしてくろのけんし

きしであるそのおとこの いのちはひめのもの
ひめのためにたたかえと おうのめいれい
かれはしたがうまで

けれどそれはうそ きしのしょうたい
それはこうていのいぬ きしはくろのすぱい

きょうもひめはむじゃきにほほえむ
あすころされるともしらず
きしはひめのてをとり
ちゅうせいのくちづけ


まんげつがのぼりきった しめいをはたすとき
「おうぞくをまっさつせよ“こうていめいれい”」
きしはうごきだした

こうていのへいしたちが せめいるしろのなか
きしはおうとおうひをもうすでにころした
そしてさいごはひめ

そっとちかづくきし うごけないひめ
ふるえるかたをだいて けんをふりおろした

「むねにながれるこのぬくもりが
ひとつにとけあえるのなら
どんなばつでもうけてやろう」
きしはめをとじてく


あさひがさしこむいしのこべや
つめたくよこたわるふたり
ほほえみながらだきあって
さいごのくちづけを




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Schwarz Ritter

“Schwarz Ritter”(シュヴァルツ リッター)
ドイツ語で「黒の騎士」です。
(文法的に若干違う気もしないでもないけど←)

昔書いた小説をモチーフに書きました。
(以下補足)
中世ドイツが舞台です。
二重統治だったので、各領邦ごとの王と、帝国全体を統べる皇帝がいます。

騎士は皇帝も姫も裏切れなかったんですよ。
だからこうすることを選んだ。

でも書ききれなかった感が否めないorz



この歌詞を書くきっかけになった曲はこちら↓
http://piapro.jp/content/j9awyv4lulq78b5v


閲覧数:209

投稿日:2010/10/21 23:37:32

文字数:841文字

カテゴリ:歌詞

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    つきのP(きつつきのわ

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    羽丘 琉莉さま

    こんばんは。つきのPこときつつきのわです。
    このたびは歌詞のご応募、誠にありがとうございました。
    悩みに悩んで選考した結果、
    遠野音様の「竜と少女」を採用させていただくこととなりました。
    今回は羽丘 琉莉様の作品を採用するに至りませんでしたが、
    今後もPIAPROで歌詞募集を行う予定ですので、機会がありましたら
    よろしくお願いいたします。
    なお、ボーマスで頒布するCDですが、歌詞を応募していただいた方には
    採否にかかわらずお渡ししますので、お越しの際はブース(H05,06)へお立ち寄り
    いただければ幸いです。

    2010/10/31 00:56:46

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