【S】
何か変わりそうで消えそうで
目を逸らしてた夏の終わり
この花火 ずっと枯れないように

【A】
いつか君が好きだと言った茜色の浴衣
暗い道で沈まぬようにそっと袖を通す

【B】
さんざめく人混みの陰でふと掠る指先が
蓋をした思い出の輪郭をなぞっていく

【C】
夜に紛らす視線の行方

【S】
夜空に大きく花咲いても
君の横顔だけを見てた
光の先 君が儚くて

【S】
止まぬ残響に包まれ
ふたり手をつないでた夏の中で
残るのは紅い爪痕だけ

【A】
合わす歩調 少し早足
響く下駄の音色
スニーカーの君との距離が
縮まらないままで

【B】
永遠を求め足止めた 狭い公園の隅で
向かい合い灯す線香花火
膨らむ想い

【C】
細い紙縒は風に揺らいだ

【S】
落ちないで 何回願っても
どうしようもなく震える指
瞬きとともに火は消えて

【S】
引き止める言葉もなくて
ただ唇噛んだ夏の終わり
この痛み ずっと褪せないように


--------キ---------リ-----(かな)-----ト---------リ--------

※曲のリズムに合わせて、言葉を区切っておりますので
大変、読みにくい記載となってしまっております。
ご容赦いただければ幸いです。

※複数の音を1音にまとめている部分は
( )で括らせていただいております。


【S】
なにかかわりそうできえそうで
めをそらしてたなつのおわり
このはなび ずっと (かれ)ない(よう)に

【A】
いつか きみが すきだといった
あかね いろのゆかた
くらい みちで しずまぬように
そっと そでをとおす

【B】
さんざめく ひとごみのかげで
ふとかするゆびさきが
ふたをした おもいでのりんかくを
なぞっていく

【C】
よるに まぎらす しせんのゆくえ

【S】
よぞらに おおきくはなさいても
きみのよこがおだけをみてた
(ひか)りのさき きみが はかなくて

【S】
やまぬ(ざん) きょうにつつまれふたり
てをつないでたなつのなかで
のこるのは あかい (つめ)あとだけ

【A】
あわす ほちょう すこしはやあし
ひびく げたのねいろ
すにー かーの きみとのきょりが
ちぢま らないままで

【B】
えいえんを もとめあしとめた
せまいこうえ(んの)すみで
むかいあい ともすせんこうはなび
ふくらむお(もい)

【C】
ほそい こよりは かぜにゆらいだ

【S】
おちない でなんかいねがっても
(どう)しようもなくふるえるゆび
まばたきと ともに ひはきえて

【S】
ひきとめ ることばもなくてただ
くちびるかんだなつのおわり
このいたみ ずっと (あせ)ない(よう)に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

夏の残響(仮)

http://piapro.jp/content/xmdqe28tk10ew33j
上記のkk2様の曲を拝聴し、制作させていただきました。

こちらの曲を聞いたとき、胸に浮かんだ
「脆く、儚い」「変わることへの不安」「夏の終わり」
のイメージを歌詞の中に織り込んでおります。

タイトルは、ひとまず仮のものとさせていただいております。
歌詞と併せて、もし修正のご要望がございます場合や
当方で他に相応しいものが浮かんだ場合には
修正・変更させていただければと思います。

このような機会をくださり、
また、美しく繊細なメロディを生み出してくださいました
kk2様に、心からの感謝を込めて。

※9/25追記
kk2様よりご連絡をいただき、当方の歌詞は不採用となりました。
こちらの曲は現在、鋭意製作中のご様子です。
完成の日を楽しみに待ちたいと思います。

閲覧数:251

投稿日:2010/09/25 14:50:40

文字数:1,137文字

カテゴリ:歌詞

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