すべて失くし嘆く人に　手を差しのべながら
住まう場所が違うだけで　同じような人を蹴り倒す
あっちからやってきた人だから　アブナイと
何ひとつ調べさえしないまま　決めつける

自分のいる国の地図も　読めないようなヤツが
レッテル貼り繰り返して　罪もない人を追い詰める
遠くから　金だとかモノだとか送るのは
来る人を追い払う　良心の呵責なの？

自分だけがかわいくて
他人（ひと）の痛みは　どうでもいいんでしょ？

　上澄みのフレーズが　ひとりでに歩き出し
　我慢するひとたちに　悪名を着せてゆく
　上澄みの優しさは　あっけなく捨てられて
　ただエゴの塊が　大手振り歩くだけ


気づけばただ　相対的なだけのラベル付けが
ひとり歩きをし始めて　地球の裏まで駆けめぐる
聞いたことない単位　針がまた振れるたび
くだらないヒステリーも　倍々で増えてゆく

根拠のあるお墨付きを　どれだけ並べても
裏の裏を読む不安が　走り出してもう止まらない
最悪のシナリオを　喚いてる人たちは
最悪にならないと　困ることでもあるの？

用意された結論に　合った誤答（こたえ）が
見たいだけなんでしょ？

　本当の意味なんて　誰ひとり知らなくて
　目に見える嘘だけが　正しいと思ってる
　本当は何ひとつ　知ろうともしないまま
　落書きの未来図を　握りしめ喘ぐだけ

　真実（ほんもの）のことばには　誰ひとり気づかない
　知ったフリしてなけりゃ　キモチよくないからね
　現実（ほんもの）の世界には　蓋をしてサヨウナラ
　都合いいストレスの捌け口が欲しいだけ