幾つもの夜を越え出逢いし御霊
始まりは放たれた糸を辿る折
濃い縁に繋がれた出逢いは運命だと
忍ぶれど胸に抱く永久の誓い

深い霧に霞み　知らずにいた
月が導き　一度　恋を知る

幾つもの夜を越え出逢いし御霊
文もなく彷徨いの逢瀬重ねゆく
時が経ち日が流れ絆強まれども
満月が雲に隠れ影を落とす

高い波に呑まれ　流され行く
小指繋いだ　赤糸　分かたれた

幾つもの夜を越え出逢いし御霊
いつぞやの夢淡く想い馳せ眠る
昏き世に阻まれた無垢なる愛の詩
儚くも貴き心永遠なれ

遠く風が運び　語り継がる
悲劇を描く　二人の物語

*

いくつものよるをこえであいしみたま
はじまりははなたれたいとをたどるおり
こいえんにつながれたであいはさだめだと
しのぶれどむねにいだくとわのちかい

ふかいきりにかすみ　しらずにいた
つきがみちびき　ひとたび　こいをしる

いくつものよるをこえであいしみたま
ふみもなくさまよいのおうせかさねゆく

たかいなみにのまれ　ながされゆく
こゆびつないだ　あかいと　わかたれた

いくつものよるをこえであいしみたま
いつぞやのゆめあわくおもいはせねむる
くらきよにはばまれたむくなるあいのうた
はかなくもたかきこころえいえんなれ

とおくかぜがはこび　かたりつがる
ひげきをえがく　ふたりのものがたり

ライセンス

悲恋伝ふる歌物語

longan

タイトルは仮です、すいません；；

煎茶さんが歌詞を募集してらっしゃる楽曲への応募作品です。
楽曲はコチラ→http://piapro.jp/content/opjahklckud6vjl2
世界観がとても強く反映された楽曲。
煎茶さんがつけられた「和風歌劇」というタイトルの通り、
構成も各場面のイメージもしっかりと作られた厚みのある作品です。

楽曲が三場面で構成されているので、歌詞も三場面となっています。
ある男女の悲恋を語り継ぐ歌物語、というタイトルそのままの内容ですｗ
昔話を語るように歌われ、継がれていくというイメージで。
出逢い→別れ→結末という構成になっています。
森を挟んで隣に住んでいる男女が、ある日月の光に導かれ出逢い、逢瀬を繰り返す・・・・・・。
しかし時代の波に流され、二人は引き離されてしまいます。
そして再会の願いは叶わぬまま、二人は永遠の眠りに・・・・・・。
最後はこの二人の物語を歌う「語り部」で締めくくってみました。
いくつか漢字の読みが微妙なところがあるので、平仮名版の歌詞もつけております。

わかりにくいところなどございましたらお願いします。
素敵な楽曲に触れさせていただきありがとうございました！