漆黒の瞳
 追いかけるのは、鮮やかな蝶
 今はもういない 幻の蝶 

 貴方は立ち止りながら 
 追憶の森に飛んでゆく蝶 追いかける
 こちらを見ない
 私の手を繋いで
 優しい顔をしながら
 瞳はいつも 鮮やかな蝶 追いかける

 幻の蝶 捕まえることなんてできないよ
 鱗粉は 開いたままの傷に付着して
 癒されたふり
 それは貴方の 幻想
 そこにはまだ 蝶がいる
 貴方の瞳が 蝶を追う
 
 ならば

 私は貴方の首筋に噛みついて
 消えない傷 痛み 与えよう
 
 けれど

 叫びは届かない
 困惑する貴方の顔
 その瞳には未だ
 蝶がいる
 鮮やかな 鱗粉を振りまいて
 私の目の前で 貴方の瞳の中で 舞っている
 
 ああ
 それならば
 その蝶を 私が捕まえよう
 私にならできるかしら
 漆黒の中に指を差し入れて
 追憶の森と蝶を 消してしまうのよ
 ああ
 だけど蝶はまだ 貴方の闇の中
 鮮やかな鱗粉を振りまいて
 貴方を誘うの

 貴方の何を奪っても 
 貴方の何を傷つけたとしても
 私は蝶にはなれない
 貴方は蝶を忘れない
 
 ああ
 私は確かに ここにいるはずなのに



・・・・・・・・・・・




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

暗闇の蝶

実はオリジナル小説のキャラの関係を歌詞にした。

傍でいつも笑ってるのに、貴方の瞳にはいつも、あの人がいる的な。
死んじゃってるのに。
もういねーのに。
私じゃだめなのかよ。
みたいなー。

閲覧数:173

投稿日:2009/12/07 14:17:35

文字数:522文字

カテゴリ:歌詞

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  • インシンカイト

    インシンカイト

    ご意見・ご感想

    はじめまして、インシンカイトです。
    歌詞に応募いただきありがとうございます。

    独特の世界が描かれていますね。
    テーマ的には分かりますが表現とか言葉が独特だと思います。
    「鱗粉」って言葉初めて聞きました。

    それではありがとうございました。
    失礼します。

    2009/12/09 00:05:59

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