あれは寒い日だった
とても寒い日だった

わたしは南へと旅立つ
わずかな暖かさを求め

少しの間 雪が融けるのを待った

何がいけなかったのか
どうすれば好かったのか
現在でも 未だ解らない

何時か何処かの彼は云う
「だからお前は駄目なのだ」と


柔らかな陽が降りた
足もとも乾いていた

わたしは北へと歩き出す
わずかの疑いも持たずに

望んだままに そこにその姿を描いた

どれが間違いだったと
どう在れば善かったかと
現在でも 未だ悩んで居る

ほのか期待を棄て切れず
莫迦なわたしは振り返って


わたしは季節から逃げ出し
知らない笑顔と引き換えに

帰る場所ごと 融けて流してしまった

何がいけなかったのか
どうすれば好かったのか
本当は もう解っている けれど

ただ現実の肌寒さに
耐え切れず震えて居て
現在でも 未だ動けない

何時か何処かの彼を待つ
莫迦なわたし 覆い隠して

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  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

雪国

久しぶりの投稿です。まだ寒いです。
なので寒々しい詩を書きました。

当たり前にあるものなんてないのです。
待ち望んだ春はもう来ないのです。

前のバージョンで全ひらがな表記版が読めます。

閲覧数:151

投稿日:2010/03/04 17:07:15

文字数:399文字

カテゴリ:歌詞

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