さよなら以外　云うことは無いのかい
心臓の操り方がわからない
安売りされた　神様に呆れては
綺麗でもない　一生に縋った手

あの優しさは致死量だった
苦しむ前に君の凶器で
僕を切り裂いてはくれないか
たとえ忘れ去られてもいいよ

構わないのさ　救世主（メシア）が居なくても
君の手口で　息を　絶やして欲しいだけなの
ねえ今僕は　悲しいのだろうか
欠如したのは　恐らく僕の内（なか）


君はスピカを　上手く愛してきたかい
青春の扱い方がわからない
君の背なんて　見たくなかったんだよ
なのにどうして　手を放したのだろう

その対象は幻だった
もう護ったりしないでおくれ
僕は切り裂かれたふりをして
君を傷付ける準備をしてしまうから

聞こえないのさ　さまよう声なんて
僕のこの手じゃ　糸を　結べやしなかったの
ねえ今僕は　寂しいのだろうか
足りてないのは　恐らく僕の所為


「愛してくれよ。」　無いものを求めては
既にあるもの　いつも　見落してきた癖に
「愛してくれよ。」　繰り返してるばかりで
泣いている君に気付かずに　放っていた癖に

崩れたお城は　元には戻せない
僕のこの手じゃ　糸を　紡げさえしないの
でもいつの日か　もう一度をくれたなら
愛させてくれ　紛れもないこの手で