【初音ミク】-NecRomance-【デスブラック+メロスピ】
「彼はただ、約束を果したかっただけだった」
music:kaoruP
lyrics:咎猫
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18115621
月が眠る夜に
ひとりおいでなさい
朽ち果てた左の約束を紡(つむ)いで
叶えてあげましょう
請(こ)い願う幻
羊は知らぬ間に明けない夢を見る―――
その洞窟(どうくつ)の先には
ほの暗い古(いにしえ)の城(おり)
名も忘れ棄てられた
虚無 瘴気(しょうき)を纏(まと)う骸(むくろ)の墓所
もがく胸の恋情
震う爪で裂いた離別
伸ばしたはずの指は
触れる前に崩れ落ちて
執心が狂わせた羊の心は
嗚呼 無慈悲な程に贄(にえ)を集める
祭壇(さいだん)の骸(むくろ)へと与える血潮(ちしお)
供物(くもつ)並べ奉(たてまつ)る
我が名に応(こた)えて
どうか舞い戻れよ
その地に綴(つづ)る式は
異教 御霊(みたま) 解き放つ鍵
碑(ひ)を暴き現世(うつつよ)に
今 新しくその命(ひ)を灯(とも)せ
もがく胸の激情
持て余して求む喜悦(きえつ)
歪(ゆが)む笑顔と思考
弧月(こげつ)のよに天を裂いて
終身が狂わせた羊の心は
嗚呼 無慈悲な程に贄を殺(あや)める
祭壇の棺(ひつぎ)から溢(あふ)るる血潮
あとどれ程狩ればいい
我が声を聞いて
どうか甦れよ
死を恐れて
生をも畏(おそ)れて
差し出したその術(すべ)が産む
悲劇を知るも
もう戻れない
嗚呼 これで再び君に逢えると
信じてたのに
終審が降(くだ)された羊のその後は
嗚呼 無慈悲な最期 二度と目覚めぬ
祭壇に横たわる憐れな姿
彼(か)の約束は果たせず
何も得ないまま
夢の中彷徨(さまよ)う