コロリ　草に　それを　見たの
ニコリ　君が　笑う　軽い

君の　瞳　指で　指した
抉る　胸は　夢を　見てる

ここに　どこに　そこに　いない
君が　探す　僕は　眩暈

ハラリ　つらい　それは　となり
ズシリ　君が　望む　重い

ねえ？

クルリ　空に　それを　見たの
カラリ　君が　笑う　軽い

君の　心　爪で　裂いた
抉る　闇で　夢に　墜ちた

ここに　どこに　そこに　いない
君が　惑う　花は　嫌い

ガラリ　弱い　それは　遠い
ドロリ　君が　描く　重い

ゲーテでも　知らなかっただろう
「もっと光を」　ねえ　どうしてさ？
君が知るはずもないのに　ねえ？

「光を」　なんて

どこに行く？　消えちゃう
「光を」って　ある筈ない
ねえ　どうしてさ？　ってさ
知りたいのは　違うでしょ？
でしょ？　メメント・モリ！　ね？　

ライセンス

≪応募用≫メメント・モリ！<不採用>

杏鈴

ときどき、すごく軽そうに思えて、その実ものすごく重たいもの、なーんだ？

Ｐ名募集なう様の素敵な曲に寄せて。
http://piapro.jp/content/9rx163729qncd3t4

テーマは「それ」です。すごく重たいもの。ヒントはタイトルと、「もっと光を」。分かりずらいかもしれません。訊いていただければ答えます。

哲学的とも抽象的とも言い切れない詞になりましたが、テーマだけは哲学的で抽象的。なんたって人類が千年以上悩んでいまだによく分からないんだから。私もよく分かっちゃいないですが。

解説らしきもの。↓

それは、望むのはすごく簡単で、いつもとなりに在って、誰も知らない。
惹かれる人も、忌避する人もいて、縋る人さえもいる。
けれどそれはきっと、光では在り得ない。
日常の中に存在して、どこにも無い。
君はそれを求めるけれど、君が本当に知りたいのは、きっとそれではなくて。

※最後の連の、「ある筈ない」の「ない」は一音で二文字読ませたいところです。
ほかに、字数が合わない場所があったら調整しますのでご相談ください。