〈A〉
終焉(しゅうえん)の 風白く
薄闇(うすやみ)に眠る荒野(こうや)は
渇(かわ)いた静寂の中

〈A'〉
月の端(は)に影ひとつ
運命(うんめい)と踊る道化(どうけ)は
失(な)くした星を空に描(えが)く

〈B〉
何も知らずに
刻(とき)に沈む世界で

〈B'〉
最後の旅路も
明日(あす)に辿(たど)りつけないまま

〈S〉
抱き寄せた肩は 虚(うつ)ろに溶けて
銀の闇 黄金(きん)の矢で
貫く夢は

〈S'〉
砂の上 輝く日々は流れ
“永遠”に 君の名を
書き留めていた



〈A〉
終末の闇青く
過(あやま)ちを映す燭(ともしび)
破れたバイブル照らす

〈A'〉
黄昏(たそがれ)に唯(ただ)ひとり
哀しげに祈る少女は
掲(かか)げた刃(やいば)を胸に刺す

〈B〉
墜(お)ちた夕陽に
重く軋(きし)む世界で

〈B'〉
紡(つむ)いだ希望も
明日(あす)に辿(たど)りつけないなら

〈S〉
降り出した雨が 凡(すべ)てを染めて
終わらない 微睡(まどろ)みに
浮かんで見えた

〈S'〉
閉じてゆく空は 崩れて毀(こぼ)れ
重なった 海の色
錆(さ)び付いていた



〈S〉
抱き締めた肌の 面影(おもかげ)求め
銀の闇 黄金(きん)の矢で
貫く夢は

〈S'〉
温(ぬく)もりを 預けた日々幻(まぼろし)
“永遠”に 君の名を
書き留めていた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

In the end of twilight(応募用)

インシンカイトさんの歌詞募集(http://piapro.jp/content/79r83myjqgzb8y4z)ヘの応募用です。
「前のバージョン」にひらがな歌詞が置いてあります。

閲覧数:179

投稿日:2009/05/04 18:53:26

文字数:587文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント2

  • 関連動画0

  • uota

    uota

    ご意見・ご感想

    >インシンカイトさん

    ども、ご感想ありがとうございます!

    歌詞の解釈は、基本的に聴いた人それぞれで好きに行なっていただければいいと考えているので、あまり自作の解説はしないのですが、せっかくなのでちょっとだけ……

    まず舞台は、終末を迎えた世界、黄昏に包まれた世界です。
    『銀の闇』とは、不確実な(さまざまな可能性、選択肢の存在する)未来を表し、『黄金の矢』は未来を選び取る人間の意志を指しています。
    しかしこの世界の終末においては、未来そのものが存在しません。
    従ってここでは、人が意思決定を行ない、数多の可能性を取捨選択しながら、時間軸を未来に向かって進んでいたのも過去のこと、もはや『夢』のようなものにすぎません。

    また、歌詞に出てくる『少女』は、家族や親しい人たちをすべて亡くし、絶望して自ら死を選びます。
    主人公はそんな絶望にまみれた世界を、愛した人への想いをずっと抱えながら、独り彷徨いつづけるのです。


    ……とまあ書いてみましたが、もちろんこれ以外の解釈があってもいいですし、あるいは歌詞の意味をまったく気にせずに、ただの音としてのみ受け止めてもらっても構いません。

    それでは選考大変かと思いますが、がんばってください。
    曲の完成と、次回作を楽しみにしております(^-^)/

    2009/05/05 19:28:53

  • インシンカイト

    インシンカイト

    ご意見・ご感想

    初めまして、インシンカイトです。
    歌詞に応募頂きましてありがとうございます。

    この詞の持っている終末論的な世界観(と言っていいんでしょうか?)
    はこの曲調に合ってると思います。
    「銀の闇、黄金の矢」の言葉と少女のお話が印象的ですが、
    少し解説を頂けると嬉しいのですが。

    それではありがとうございました。
    失礼します。

    2009/05/05 01:20:53

オススメ作品

クリップボードにコピーしました