足踏み入れしは 朽ち葉の世界
あまぁい匂いは 腐れかけた木通の実かいな

『しかと両の目開き見よ 閉ざすは烏瓜
        けして忘れることなきように』

琵琶の音色を伝いて
艶なるお方は この奥にこそおわすか
手繰り寄せたる粘つく鎖よ 絡まれや
弟切草よ 絡まれや


辿りつきしは 薫れる浄土
あまぁい匂いは 鬱金、黒檀纏った姫かいな

「目を閉じなされ背の君よ 此処は愉楽の苑
            けして洩らすことなきように」
 
ただ快楽に身をゆだね 
白滝 滝壺 溺れたるは厭離の地
上臈たる蜘蛛姫の 腕は巻き巻きて
朝露の救世 目を覚まし  

走れ 我が身が惜しからば 
常世の先へと 導かれる其の前に
迫るあまたの欲望 追う木蔦断ち切れや
蘆の刃で 断ち切れや

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

白糸抄

和風で妖怪モノです。
絡新婦(じょろうぐも)をモチーフにしています。
★かずくんPが曲を付けてくれました!

閲覧数:674

投稿日:2010/07/31 01:06:38

文字数:344文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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