シャーペン持つ右手震える
無意味な波線描いてく

屑カゴ溢れだす
作文用紙千切った

まだ
下書きすらね
思うようにいかない

いつ
便せんにもね
書きだせるか分からないよ

大嫌いの裏に張り付けた　ダイスキ
へたくそな紙飛行機に撃ち落とされた

紙切れで作ったんだ
ハリボテの言葉アイシテル

転がり落ちたのは
ハンプティ・ダンプティ　サヨナラ

もう　戻れない
ダイスキが　アイシテルに　きっと
もう　大嫌い
アイシテルが　離れない　会いたい　スキ

いっそ　メモ帳に走り書きでいい
転がり落ちてく坂道駆け抜け
ああ　ハリボテ壊した　想いをぶちまけ
そう　紙飛行機　水鉄砲　装備万全

ハンプティの覚悟
シャーペン棄ててさ

そう　万年筆で書くよ
ホントウの言葉を

ああ　戻れない
大嫌いが崩れ去った

もう　裏側じゃあ足りない
両面に書いた　アイシテル


<読み>


しゃ(ぺん)(もつ)みぎてふる(える)
むいみなはせん(かい)てく

くずかごあふれだす
さくぶんよおしちぎた

まだ
したがきすらね
おもうよおにいか(ない)

いつ
びんせんにもね
かきだせるかわからないよ

だいきらいのうらにはりつけた　だいすき
へたくそなかみひこきにうちおとされた

かみきれでつく(たん)だ
はりぼ(ての)ことばあ(いし)(てる)

ころがりおちたのわ
はんぷてぃ(だん)ぷてぃ　(さよ)なら

もお　もどれ(ない)
だいすきが　あいしてるに　きと
もお　だいきらい
あいしてるが　はなれない　あい(たい)　すき

いそ　めもちょうにはしりがきでい
ころがりおちてくさかみちかけぬけ
ああ　はりぼてこわ(した)　おもいをぶちまけ
そお　かみひこき　みずでぽ　そおびばんぜん

はんぷてぃのかくご
しゃあぺんすててさ

そお　まんねんひつでかくよ
ほんとおのことばを

ああ　もどれ(ない)
だいきらいがくずれさあた

もお　うらがわじゃたりないよ
りょおめんにかいた　あいしてる