虹の向こう側 君の背中が揺らいだ気がした
暮れなずむ夕映えをさえ

吐いた息に追い越され いつの間にかそらのはて
気の済むまで帰っていけ

形振りかまわず叫ぶ遮断機 済し崩しにされたきり
呆れるような街を映してこの目ももう黒くなった

腕に抱いた思はくも外れてそのうち消えるなら
ささやかな色片付けて三度目の黄昏
取りたくない手を握り 繋ぐべき熱も思い出せない
「いま居る場所はどれくらい、」 問い掛けたとしても

斜光も口閉じるほど 心ばかりも残さず
言い訳と不確かさと

果敢など哀しいくらい 例えば夢と同じ影
形だけ噛み合わずに

舌打ちの肩にぶつからないよう曖昧を漂行く
いつになれば嘘に惑わされないためと言える

間遠にたゆたうまほろばと今腰を上げた面影
選べるのならどちらかに預けても許して
昼も夜もかまわずに落ちていく音の行方は誰に
「重ねた数はどれくらい?」その名を聞かせてよ

がらんどうに右と左と失って降り立った場所は
薄氷より徒雲に 惜しむらくはあの欄干だけ

また何か上っていくの?
思はくなど外れましょうと云えば消ゆ、泡沫。

腕に抱いた思はくも外れてそのうち消えるなら
ささやかな色片付けて三度目の黄昏
夜が明ける、然様なら 椅子を蹴る虹の向こう側
紛う方もない一面の群青がとどろいて

絶えず流るるは水の泡 気の迷いも今更なら
誰のくゆらす夢うつつ 散らかる宵模様
夜が明けたらさようなら 椅子を蹴る虹の向こう側

確かに、君が居た。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

【コラボ】 群青 【曲つきました!】

大好きなCaloさんがコラボして下さいました!
楽曲:http://piapro.jp/content/8jhmrti9zmnhbu9f


※前のバージョンで改編前、
その前が読み、箇条書きの内容説明、文章で内容補足。

日本語縛りで、
・滝落ちて 群青世界 とどろけり
・虹立ちて 忽ち君の 在る如し
そんな俳句の世界を借りて。

閲覧数:818

投稿日:2010/07/15 23:19:23

文字数:632文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

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  • Calo

    Calo

    ご意見・ご感想

    なんでしょう・・。この歌詞を読んで初見でメロディが溢れ出てきました・・。
    既にAメロとサビはほぼその妄想のまま確定で良い気がします。
    まだ全てのフレーズの意味を理解することは出来ていませんが
    溢れてきたメロディと同時に何かこみ上げて来るものを感じています・・。
    この後速攻で折角溢れてきたものを忘れないウチにメモを取っておくことにします。
    どーかこの詩に音楽をつけるチャンスを私に与えてくだされ。<(_ _)>

    2010/05/04 06:59:39

    • 2430a

      2430a

      な、なんと!
      自分の作品のなかでもちょっと癖のあるというか、手の掛かるこの歌詞にそんな言葉をいただけるとは…嬉しいです!
      Aメロとサビが初見で浮かんだ、というのもとても嬉しいです、この作品が「歌詞」としての匂いを出せていたのかな?と…。
      どうぞ、というよりむしろぜひ、この歌詞を音楽に昇華してあげて下さい。Caloさんに可愛がってもらえるなら、この子も嬉しがると思います。

      2010/05/04 13:36:48

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