光る木漏れ日の中 駆け抜けてゆく

響く下駄の音は 空高く澄みて

風を集めて回る 薄紅の羽は

止まることさえも知らず ただに回る

あなたの背中追い 手を握るは――

まだ幼くて その意味 わからずに


あかき紅を引く口 結い上げた髪

禿(かむろ)引きつれ歩く 宵闇の町に

強き光、湛(たた)える目に映る景色は 

揺らぐことさえもなきて ただに映る

花の香(か)あふれれば 居るのは誰(たれ)ぞ?

手に風車 崩(くず)るるは 夜(よ)の顔


揺らぐ景色、宵闇 崩れゆく顔

立ち尽くす 感ずる 下駄の重さのみ

回る羽を手に 立ち尽くす 貴方

止まることさえも知らず ただに回る

巡る記憶の中 手を握るは――

もう戻れぬと 目を閉じ 通り過(す)ぐ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

風車

煎茶様の曲に歌詞をつけさせていただきました。
http://piapro.jp/content/opjahklckud6vjl2

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投稿日:2009/10/27 00:52:27

文字数:337文字

カテゴリ:歌詞

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