Ａ
初めて出会った日（を）今でも
忘れず（に）覚えているわ
本　片手に上の空
首をかしげ君を待つ

時間が過ぎるほど惹かれて
離れられなくなっていた
何も持たない私が
君に出会えたこの奇跡

Ｂ
君の時間（が）空くまでまって
会えるのはその後
君の傍（は）あたたかく心地よくて
真夜中まで二人で話しをしたね

Ｓ
目が覚めて見えた（のは）君の姿
君の声が名前を呼ぶ

触れないガラス越し（に）手を伸ばして
もっと近く　キミにふれ（て）たいと　願う

Ａ
雨のよう　降り注ぐノイズ
伸ばした両手（を）すりぬけ
少しづつ零れ落ちる
私の大事な記憶

雪のよう　降り積もるノイズ
欠けていく私の記憶
動かなくなる身体（に）
眠る時が増えていく

Ｂ
繋がれた管（が）増えていって
君を忘れていく
泣きそうな君が一生懸命で
言葉を飲み込んだ　"眠るのが怖い"

Ｓ
目を閉じる前に見た君の姿
君の声が名前を呼ぶ

触れないガラス越し（に）手を伸ばして
もう少し　このまま（で）居させてと　願う

Ｃ
闇色の絶望　深い海
溢れた願い　虚無に溶けて
ノイズに埋もれた電子の欠片
目覚める前（に）　夢を下さい

Ｓ
目が覚めて見えた（のは）君の姿
悲しい声が名前を呼ぶ

触れないガラス越し（に）手を伸ばして
「初めまして」（と）君に微笑む　"わたし"

Ｓ'
時は繰り返す瞬き
白い気持ち　胸の中に溢れ
触れないガラス越し（に）手を伸ばして
出会った日（を）忘れないと　誓う

--------------------------------------------
Ａ
はじめてであったひ（を）いまでも
わすれず（に）おぼえているわ
ほん　かたてにうわのそら
くびをかしげきみをまつ

じかんがすぎるほどひかれて
はなれられなくなっていた
なにももたないわたしが
きみにあえたこのきせき

Ｂ
きみのじかん（が）あくまでまって
あえるのはそのあと
きみのそば（は）あたたかくここちよくて
まよなかまでふたりではなしをしたね

Ｓ
めがさめてみえた（のは）きみのすがた
きみのこえがなまえをよぶ

さわれないガラスごし（に）てをのばして
もっとちかく　きみにふれ（て）たいと　ねがう

Ａ
あめのよう　ふりそそぐノイズ
のばしたりょうて（を）すりぬけ
すこしづつこぼれおちる
わたしのだいじなメモリー

ゆきのよう　ふりつもるノイズ
かけていくわたしのきおく
うごかなくなるからだ（に）
ねむるときがふえていく

Ｂ
つながれたくだ（が）ふえていって
きみをわすれていく
なきそうなきみがいっしょうけんめいで
ことばをのみこんだ　"ねむるのがこわい"

Ｓ
めをとじるまえにみたきみのすがた
きみのこえがなまえをよぶ

さわれないガラスごし（に）てをのばして
もうすこし　このまま（で）いさせてと　ねがう

Ｃ
やみいろのぜつぼう　ふかいうみ
あふれたねがい　きょむにとけて
ノイズにうもれたでんしのかけら
めざめるまえ（に）　ゆめをください

Ｓ
めがさめてみえた（のは）きみのすがた
かなしいこえがなまえをよぶ

さわれないガラスごし（に）てをのばして
はじめまして（と）きみにほほえむ"わたし"

Ｓ'
ときはくりかえすまたたき
しろいきもち　むねのなかにあふれ
さわれないガラスごし（に）てをのばして
はじめてであったひ（を）わすれないとちかう