飴太の投稿作品一覧
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夢も何も、
見えないし無いし
見ないことにしたんです
思いだけが引っかかって
僕の足枷となる
空気を掴む程に無駄なことだと
成りきれないピエロが嘲笑(わら)う
その仮面を剥いで
苦痛に歪ませてみたいよ
来ないでよ、...傍観者、僕
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タランチュラの毒に侵されて
今日だけ、それで死ねるような
ただの女になる
例えられる色も見つからないけど
淡い愛色
濃い恋色
三原色をもう一度確かめて
想定外の心音(こどう)と唇音(キス)
一個人の最大級など
たかが知れているというのに...毒花(どくか)の呼吸
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舞い堕ち方も大切だと
あの子は教えてくれました
右に振られて
半回転して左に寄って
思い出したら記憶に依って
現実へ引き戻されそうになったら
一度目を閉じて
昨日に酔うの
ひらり、ヒラリ、ひらり
綺麗だなんて笑ったよ...落下する重力
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この手を盗って 走り去って
金色(こんじき)は吐き捨ててもいいの
連れ出して 籠から
私を愛せる貴方なら
恋い焦がれてみましょうか
踊り、踊る
舞い散りたいの
最期を悟りし想い出に
浸り、傍で 呼吸を止めて
散り際を看取る 夜の華...愛飢え嗚
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誰も入れない
誰にも邪魔させない
だって此処は僕らだけの楽園なんだ
洗脳さえ誇りだと笑う
悪夢さえ幸せだと嘲う
埋められた想いを
引き摺り、引き摺って、
出会うはずの落とし穴を避け
見出せるものなど無いと判っているのに
"金輪際、愛はしません"と...紙一重の幸せ
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名前を呼べばまた始まってしまう
だからね、黙るの。
内緒の話に蓋をして
誰も知れない物語へ昇華
曖昧な態度じゃ辿り着けない
それを知ってるからこその曖昧
愛と呼ぶには程遠いから
恋と呼ぶにも程遠いから
せめて誕生日を祝いましょう
謝らなければいけないの...ご挨拶
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要らない 要らない
不要な物
要らない しつこい
終わればいいのに
救急車にでも轢かれてろ!
ねぇ聞いてよおまわりさん。
あのオジサンが変な目で見てくるんで
ちょっと頭髪刈ってみました
そんなに怒らないでよ
たかが5万本や6万本...「いいえ、私はやってません。」
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夕闇に咲く橙なんて
見ようとも思えずに
俯いた自分の影を踏み潰した
いつものそれが僕らの全てだとでも言うの?
間違い直しが出来るほど、
まだ愛はデキてないよ
奏でられる範囲でなら
甘えていいのかな
静かにしてなよ、聞こえない
もう見上げないよ...二手
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光る青に 心 突かれた
あした 会えるよ
その為の「サヨナラ」
届くといいな
白紙の お手紙
始まるのかな
暖色 目隠し
始まりはとても幸せで
愛はカタチを見せてくれた のに、
不意打ちに、...青色
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二酸化炭素で十分だよ
この世に害を被(こうむ)らせる光合成を
してやろうじゃないか
天井燃焼、
何処からか消毒剤のニオイ
邪魔、邪魔、
口内に残る嗚咽
見えなくなったって
君は僕のもの
ってことで、...捏造する僕ら
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明日、片付けるよ
想いごと全部
想う毎(たび)音が鳴る
乾いた音が成る
濡れた愛憎が生(な)る樹
衝撃に反発
枯葉で心を殺しましょう
だから、明日逢おうよ
運ばれる命に乗っかって
音の命が溢れてる...明日の振動と真空と幸せと以下略
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幻の愛をしてる
現在にまとわりつく標準
装備は薄い皮膚
アイツらは、僕を、
殺そうとしているというのに
呑気なもんだ
せいぜい破片の当たらない場所まで
避けておけばいいさ
こんな場所で、
愛なんてデキないよ...第一次社会存亡戦争
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非常灯に照らされる前に
憧れた蓄音機を胸に抱えて
少しだけ寝不足なのは気にしない
低温が気になるの
定音は、雲の下
足掻いちゃ生けないことを
誰か決めてよ
金色の文字に伝う誓いが
僕の胸を射抜いた
装飾品は要らない...ステンドグラス
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生ぬるい悦楽を放り出した
要らないと駄々を捏ねる様は
誰かに似ていると
誰かが、そう言ったんだよ
口いっぱいに吸い込んだ酸素を
態々(わざわざ)窒素に変えなくたって
いいじゃないか
どうせ僕の本当は
信じてもらえないから
いっそ云わないことにしたのです...反抗期
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可愛いと評判のあのコは
お家に帰った
いつもの公園は夜に招待された
僕はまだ座ったままで
ブランコをこぐ
残さないで
迎えに来て
ココに居るよ
泣いてないから、
運命のような出会いだと...バックアップメモリー
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一番始めの音をさ
暇つぶしがてら並べてみたんだ
現れたのは 小さな叫び
一番終わりの音をさ
呼吸のついでに塞いでみたんだ
「愛したいんだ」が言えなくなった
「愛し≠怠惰」
「愛し≠怠惰」?
可愛くないなぁ。
ああ、...Artist
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「内緒だからね。」と
人差し指を口に当てて
「約束だからね。」って
小指と小指を結んでみたのに
「ねぇ、」
消せないのと
見えないのを混ぜたら
いろいろ転んで
存在しなくなっちゃいました
目先に見えた感情は...サヨナラ理論