イチオシ作品

ものさみしい夜に限って月は無しと詠みたかったが、綺麗な月だ。いまに融けてしまいそうなほど、潤しい光……夜を泳ぐように、その光に飛び込む。月の飛沫が街に降る。狂おしい夜だ。

どこかで誰かが愛を騙った
それから微かに夜が揺れた
ムーンライトに犯されて
誰もがここで溺れていたくて
朝を忘れてしまったふりをした
ムーンライトに犯されて

わずかな陰を探して眠るには眩しすぎるこの星だから、なるだけ夜の滓のそばで眠りたいと祈る。きみがまるで暗い海の底に漂う二度と浮かばない星に見えたから、深く沈んで漂うようにすべて失くしあってしまいたいの。うつろな夢を語りあっているだけさ。

どこにもないのは知ったうえで探してみるのはどうだろう。
蛍光灯の月が溶けだして、光が溢れてしまうのだろうか。
そしたらすべて飲み干してしまおうか。
何も見えないように、音だけが静かに響くように。

どこかで誰かが愛を騙った
http://www.nicovideo.jp/watch/sm32101951

それから微かに夜が揺れた
ムーンライトに犯されて
誰もがここで溺れていたくて
朝を忘れてしまったふりをした
ムーンライトに犯されて

どこにもないのは知ったうえで探してみるのはどうだろう。
蛍光灯の月が溶けだして、光が溢れてしまうのだろうか。
そしたらすべて飲み干してしまおうか。
何も見えないように、音だけが静かに響くように。
ただ夜に揺られていた。それだけを覚えていた。見えないものだけに触れていた。うつろな夢だった。僅かな予感に縋ってたのは分かっていた。
僕ら、何も見えないように、音だけが静かに響くように……。

息のできないこころでどう生きるかなら知っているが、味のしない酸素をどう吸うかを知らずに打ち上げられてしまったなら、もはや夜のなかに溺れる夢を見るほか無いということを、何故誰も教えてくれなかったのだろうか。
そうして夢のなかでまたきみと会うことがどれだけ虚しいかを知りながらも、繰り返しきみに会うためだけに生きているわたしのことを誰が笑えるだろうか。

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投稿日時 : 2017/10/15 22:55
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