タグ「作曲募集」のついた投稿作品一覧(8)
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互いに脚を
引っ張って
ふたりの心
ほどけてく
はなれてく
小さくなった
羽に祈った
夢見心地の
揚羽蝶
むすび方なら...蝶蝶むすび
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「オルゴールは唄う
誰一人居ない部屋で
オルゴールは唄う
誰一人知らぬ詩(うた)を」
てぃん らん たん
少年が造るのは
未(ま)だ名も無きオルゴール
てぃん らん たん
少年が紡ぐのは
噫(ああ)罪無き恋心...オルゴールが唄うユメ
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月影 なぞった 二人の輪郭
草原に堕として 隣り合わせ
面影 かんじた 二人の漆黒
夏草に触れたら 巡り会わせ
二人で見上げた空をなぞり
君が無邪気に繋いだ
点と点は
お互いを知らない
そう
君の姿は...星座の紡ぎかた
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《Aメロ》
かえりみち
ひまつぶし
目的もなく
本屋に
ヒトリ
《Bメロ》
さっきまで
君と話していた花も
今は 僕の瞳の奥で……...花詞(はなことば)
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見ていたよ
噴水の端(はた)俯く花(きみ)を
見ていたよ
鳥籠の中俯く鳥(きみ)を
知ってたよ
宵闇の中俯く風(きみ)を
時の流れが気付かせる
恋のうたは独り言
囁くほどの叫び声
私もひとり聴いていた...花に恋した月の謳(うた)
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あれは朧月夜
貴女の優しさに気付いた夜
柔(やわ)く温く光る水面(みなも)
僕の乾いた心見透かす
あれは中秋月夜
貴女に一片(ひとひら)の陰りもなく
人が集い斎(いわ)う傍(そば)に
僕は咲かせた音も聞こえず
貴女がどれだけ輝いても
僕は何処にも映らない...月に恋した風の詩(うた)
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冬が嗤(わら)い
扉の開いた鳥籠の掌(なか)
私は俯いていた
春が咲(わら)い
扉の開いた教会の上
私は羽搏いていた
何も知らない私が 空を識ったのは
貴方が唄ってくれたから
静寂を慄(おそ)れるくせに
賑やかなのは苦手...風に恋した鳥の唄(うた)
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僕は何の為に生まれてきたの?
愛される為じゃないのなら
せめて貴女を
愛して居させて
鐘(ベル)の音が鳴り響く
噴水広場
水の音に誘われて
微笑む貴女
頬に中(あ)たる飛沫(しぶき)が
涙に見えるのは...鳥に恋した花の歌(うた)