PILU

男声パート
　いつもと同じ生活。一人窓の外を眺める。だけどあいつと出会って、全てが狂いだした。
差しのべたその手は天使の救いではなく、薄気味悪い笑みを浮かべた悪魔の誘い。
どうして俺がこんなことに、なんで手を取ってしまったんだ？いつもなら振り払うのに…。本心は魅かれてたんだな。本当に俺は嘘を付くのが...

　一つの夢が終わりを告げた、たった一つの夢が。世界には変化は起こらないが、僕には悲しみを生む。
一人の少年が言った、『運命が変わらないなら、用意された台本と同じで、自由なんかないんだ』と。
　一人が死んでも悲しむのは数人だけで、一つの生命が生まれても喜ぶのは数人でだけで、世界にとってはしょせんその程...

僕は初めて恋をした。相手は高嶺の花。思いを伝えるのが怖くて、何度も逃げ出した。
心は苦しくて今にも死にそうで、だけどこの恋を終わらせたくないんだ。君との出会いは奇跡のようで、君と出会った日は雪が降っていた。舞い降る雪の中僕と君の目があった。運命の歯車が今動き出した。
君と出会って幾つかの時が過ぎ去っ...