知らなくていいよ。
逃げることもまた、大切だから。

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自分の嫌いなとこ
いくつあるんだろう
指折り数えていくうちに
耐えきれなくなったんだ


いつも誰かを横目に見て
「羨ましいな」と呟いては
自分の覚束さを嘆き
目隠ししては逃げてきた

いつも誰かと比較をして
「どうせあいつは」と舌打ち
かっこ悪いなんて
そんなもんじゃないんだ

小さな心臓が
日に日に締め付けられては
吐き所のないこの虚無感
どうにかしてくれよ

反対世界の僕は
今よりずっと頭もよくて
誰かを疎むことも
疎まれることもないんだろうな

嗚呼


いつも誰かの影を踏んで
真似して偉くなった錯覚に陥り
脱出方法すら忘れ
目隠ししては置いてきた

いつも誰かを馬鹿にして
見下した無能な悪口
無能なのはどっちなんだよって
知ってるよ知ってるの

ひ弱な心臓が
日に日に窮屈に鼓動を刻む
どうしようもない寂寥感
僕は僕のことが嫌いなの

反対世界の僕は
今よりずっと性格もよくて
誰かを蔑むことも
蔑まれることもないんだろうな

嗚呼 嗚呼

自分の嫌いなとこ
いくつあるんだろう
指折り数えていくうちに
涙が堪えきれなくなったんだ

傷付くのなら
数えなくていい
知らなくていいよ

反対世界の僕は
今よりずっと全てがよくて
誰かを羨むことも
憎まれることもないんだろうな
いっそ鏡を割って
そちらに逝ってしまおうか

何も知らなくていい
彼岸側へ


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

相対性死論

知らなくていいよ。
逃げることもまた、大切だから。

閲覧数:155

投稿日:2012/12/21 00:05:27

文字数:646文字

カテゴリ:歌詞

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